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コロナを患う祖母のために350キロを走ってきた孫

コロナを患う祖母のために350キロを走ってきた孫

Posted June. 27, 2020 08:18,   

Updated June. 27, 2020 08:18

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米国のマラソンランナー・コーリー・カペロニー(45)が新型コロナウイルス感染症の感染判定を受けた祖母の回復を願って、今月12日から19日までの一週間350キロ(約218マイル)を走って話題となっている。フルコースマラソン(42.195キロ)の8倍を超える距離だ。彼が走る間、祖母も完治判定を受けて感動が増している。

25日(現地時間)、米ABC放送によると、間もなく99歳の誕生日を控えたカペロニーの祖母ルース・アンドレス氏は今月初め、新型コロナウイルスの感染判定を受けた。ペンシルバニア州スクラントンの特別養護老人ホームにいるアンドレス氏は、高熱がひどく、一時話ができないほど状態が悪化し、酸素呼吸器までつけた。

カペロニーは、「家族もお見舞いに行けない状況で、一人でいる祖母がますます恐怖に陥っていることを感じた。孫として祖母に力をなれることをしたい」と決めた。特に彼のガールフレンドが、「おばあちゃんのために走るのはどうか」と提案し、「祖母のためのマラソン」が始まった。

カペロニーは12日、首都ワシントンの自宅を出発した。社会的距離置きのルールを守るために、夜はレジャー用自動車で休憩を取った。かつて北アフリカ、モロッコの砂漠で251キロを走ったことがあるが、彼にも350キロを走ることは容易ではなかった。特に6日目は完全に力が尽きて、放棄寸前まで行った。この時、彼に一通の携帯メールが届いた。それこそ祖母が完治したという知らせだった。

元気を出したカペロニーは、その翌日、祖母のいる特別養護老人ホームに到着した。新型コロナウイルスの感染リスクのために祖母と向かい合って話をすることはできなかったが、ビデオ電話で挨拶を代わりにした。祖母は特別養護老人ホームの4階の部屋の窓に、「愛するコーリー」という横断幕を掲げた。カペロニーも携帯電話と拡声器を持って、「おばあちゃんは強い人です。まだ歩いて行かなければならない道がたくさん残っています」と答えた。

カペロニーは取材陣に対して、「これまで走ったどのマラソンよりも意味があり、記憶に残る。私のマラソン人生のハイライトだ」と感想を明らかにした。幼少時代をスクラントンで送った彼は、「おばあちゃんは、私の2番目の母と同じだ。いつも私は成功すると言ってくれて、励ましてくれた」と語った。

カペロニーはランニングとは別に、新型コロナウイルスにかかった高齢患者のための募金も開始した。特別養護老人ホームや病院の高齢者が家族や知人とコミュニケーションができるように、スマートフォンやタブレットPCなどを普及するために使われる。このほか、新型コロナウイルスと死闘を繰り広げる医療スタッフと特別養護老人ホームのスタッフを称えて、犠牲者追悼活動も展開することにした。現在までに2万4000ドル(約2900万ウォン)を募金した。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com