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金正恩氏の「新戦略兵器」公開迫る…韓米、SLBMの動きを注視

金正恩氏の「新戦略兵器」公開迫る…韓米、SLBMの動きを注視

Posted May. 12, 2020 08:18,   

Updated May. 12, 2020 08:18

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が昨年末に言及した「新たな戦略兵器」は、数発の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を装着した新型潜水艦(3千トン級)が有力だという観測が韓米情報当局から流れている。最近、咸鏡南道(ハムキョンナムド)の新浦(シンポ)造船所の付近で、SLBMの水中射出実験など関連の動きが次々に捉えられていることによる。

軍関係者は11日、「正恩氏の『新たな戦略兵器』は、これまで公開しなかった『新型の核投発手段・能力』を示唆するとみえる」とし、「北極星3(SLBM)を最大3基搭載する新型潜水艦が有力視される」との見方を示した。また別の関係者は、「正恩氏は火星14・15と同じ大陸間弾道ミサイル(ICBM)のほかに、数発の北極星3を撃つことができる潜水艦まで備えてこそ米国が無視できない核強国になることができると判断するだろう」と指摘した。ICBMでワシントンとニューヨークを狙い、SLBMで在韓・在日米軍やグアム基地を同時に照準する核攻撃力を対米核抑止力の完成と考える可能性があるということだ。これに先立ち、国家情報院は6日、北朝鮮の潜水艦建造基地である新浦造船所でSLBM開発に使われる水中射出装備が確認されていると明らかにした。国家情報院は、「新浦造船所で鯨級潜水艦と水中射出装備が確認されており、昨年北朝鮮が公開した新型潜水艦の進水準備の動きを注視している」と話した。

こうした中、米空軍の偵察機「リベットジョイント」(RC-135W)1機が11日、ソウルなど首都圏と西海岸付近に展開した。リベットジョイントの韓半島での展開は10日ぶりで、同日午前、在日米軍基地を離陸した後、西海側に進入し、仁川(インチョン)の西海上と首都圏上空を行き来し、北朝鮮に対する監視任務を行った。

正恩氏が健在であることを証明した北朝鮮のミサイル追加挑発の動きを監視する一方、平壌(ピョンヤン)近郊の新里(シンリ)ミサイル関連施設の動きを追跡するとみえる。付近の通信・交信の盗聴を通じてICBMなど中長距離ミサイル組み立て関連施設の有無を調べている可能性があるということだ。


尹相虎 ysh1005@donga.com