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火花散る中低価格携帯電話の競争、アップルも加わる

火花散る中低価格携帯電話の競争、アップルも加わる

Posted April. 15, 2020 08:04,   

Updated April. 15, 2020 08:04

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グローバルスマートフォンメーカーが、100万ウォン未満の中低価格の普及型製品市場で活路を捜している。新型コロナウイルス感染症の影響で需要が萎縮し、相対的に「コストパフォーマンス」が浮き彫りにされるなど、消費者心理に変化が現れているからだ。

14日、スマートフォン業界によると、アップルが普及型スマートフォンモデルを米国など世界の主要市場に今月末に披露する予定だ。国内市場では、5月に発売されると見られる。アップルが普及型モデルを発売したのは、2016年以来4年ぶりのことだ。2016年に発売した製品名(アイフォーンSE)と同じ名称を使うことが分かっている。

現地の発売価格基準で400ドル(48万ウォン)台が有力と予想される。アップルは、今回の普及型製品にプレミアムフォンの基本仕様である有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイの代わりに、画質が落ちるがコストを削減できる液晶表示装置(LCD)を使い、第5世代(5G)モバイル通信の代わりにロング・ターム・エボリューション(LTE・4世代)を維持することを決めたことで価格を下げた。

これまでアップルは、100万ウォンを超える高価プレミアム戦略を固守してきた。しかし、スマートフォンの交換時期が長くなり、プレミアム市場が停滞した上、最近では新型コロナウイルスの直撃を受けた状態だ。最近、市場調査会社・ストラテジー・アナリティクスによると、2月のアップルのスマートフォンの販売台数は1020万台で、前月の1600万台に比べて36%も販売が減少した。他の主要スマートフォンメーカーの販売減少は10%以内だった。アップルは、変わった消費者心理に対応するために、中低価格の市場にも重点を置くだろうという解釈が出てくる理由だ。

伝統的に中低価格市場の強者だった中国企業も、低価格製品の性能を強化したり、競合製品よりも価格をさらに下げる方法で市場攻略に乗り出している。ファーウェイが先月発売した「オナー30s・5G」は、2399元(約41万ウォン)の価格にも関わらず第5世代通信を支援し、20倍ズームのクアッド(4個)カメラを搭載して、市場競争に火をつけた。小米も来月、「レッドミーノート9S」を20万〜30万ウォン台の価格で発売する予定だ。

三星(サムスン)電子とLG電子も、中低価格のラインナップを強化している。三星電子は先月、一部の国で中低価格のモデルA11・A31・A41を公開するなど、中低価格のラインナップである「Aシリーズ」に力を入れる様子だ。LG電子は、中低価格製品の中国メーカーの開発生産(ODM)の比率を増やし、生産コストを下げて競争に備えている。業界関係者は、「消費心理が萎縮した中、主要メーカーが今年下半期や来年上半期前までに中低価格市場で自尊心の戦いを繰り広げるだろう」と予想した。


林賢錫 lhs@donga.com