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「雲のパン」のペク・ヒナ作家、韓国人初のリンドグレーン賞を受賞

「雲のパン」のペク・ヒナ作家、韓国人初のリンドグレーン賞を受賞

Posted April. 02, 2020 08:07,   

Updated April. 02, 2020 08:07

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絵本「雲のパン」のペク・ヒナ作家(49・写真)が先月31日(現地時間)、スウェーデンの児童文学賞「アストリッド・リンドグレーン賞」を受賞した。この賞は、2002年、スウェーデン政府が「長くつ下のピッピ」を書いたアストリッド・リンドグレーンを称えるために作った世界的権威の児童文学賞で、賞金は500万クローナ(約6億460万ウォン)だ。韓国作家としては初受賞となる。

審査委員会は、「ぺク作家は素材と表情、ジェスチャーを巡る素晴らしい感覚で、映画のような絵本を通じて孤独と結束力に関する物語をすばらしく感覚的に描いた」とし、「すべての物語に子供の視点と遊びと想像力が持つ力についての信頼が込められている」と評価した。

ぺク作家は、スウェーデンの日刊紙とのインタビューで、「大変驚いており、幸せだ」とし、「私自身が子供だと思って、子供のために働きたい」と感想を明らかにした。ぺク作家は、「雲のパン」をはじめ、絵本13冊を出している。2004年に出版された「雲のパン」は、テレビシリーズ、ミュージカルでも製作されて、大きな人気を集めたが、出版社に著作権を一括譲渡する契約を交わして、収益の配分を適切に受けていないという不公正契約の論議を呼んだ。出版社などを相手に著作権訴訟を起こしたが、1審2審共に敗訴した。ぺク作家は現地でのインタビューで、「訴訟は私の意思通りに流れなかったが、この賞によって引き続き本を書く力をもらえるような気がする」と話した。


パク・ソンヒ記者 teller@donga.com