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韓国人投手の10勝は球団初、KTペ・ジェソン「チームメイトとチームに感謝」

韓国人投手の10勝は球団初、KTペ・ジェソン「チームメイトとチームに感謝」

Posted September. 28, 2019 09:21,   

Updated September. 28, 2019 09:21

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「生まれて初めてのことなので(笑)…」

26日、水原(スウォン)で取材に応じたプロ野球KTのペ・ジェソン投手(23)は、「初めて」を何度も繰り返して口にした。高校3年の時、肘手術を受けて休養したため、プロ入りは夢にも思っていなかったが、2015年に88巡目(2次9ラウンドでロッテ指名)で辛うじてプロ入りした後、2017年KTに移籍し、今年最高のシーズンを送っている。10勝10敗、防御率3.79でシーズンを終えたペ・ジェソンは、KT球団史上初めて10勝を挙げた韓国人投手になった。

ロッテを相手に10勝目を挙げた日(20日)は、小学校時代以来初めて完封も達成した。潜在力を爆発させながらマウンドの一角を心強く担ってくれたお陰で、最下位のイメージが強かったKT(6位)は今季に初めてシーズン終盤までNCとポストシーズン進出を争い、来年への期待を高めた。

「(20日)試合前から黄載鈞(ファン・ジェギュン)さんが『ジェソンを勝たせてあげようぜ』と雰囲気を盛り上げてくれたし、難しい打球も良く取ってくれました。勝利は自分だけ頑張って挙げられるものでないことは承知の上です。チームメイトとチームに感謝しています」

感謝。この言葉は普段の振る舞い一つひとつに溶け込んでいる。チームの関係者によると、ペ・ジェソンは登板日は決まって試合後にコーチ陣や戦力分析チームなどサポートしてくれた関係者たちを一々訪ね回りながらお礼をするという。キウムを迎えてシーズン6勝目を挙げた先月20日、初めて殊勲選手賞を受賞したペ・ジェソンは、「(バッテリーとして息を合わせた)ソンウさんの方が苦労した」として賞金を渡そうとし、チャン・ソンウが断るのに一苦労をした。10勝を達成した後の給料日である25日、ペ・ジェソンは真っ先にチームメイトたちにピザ20枚を振る舞った。ペ・ジェソンは、「感謝している人たちを挙げようとすると徹夜しても足りない。その恩を忘れずに、輝く選手ではなくコンスタントに活躍できる選手になりたい」と笑顔を見せた。

11月開催のプレミア12を控えて、代表選出説も流れている。190センチの長身から時速150キロの速球を自由自在に投げられるペ・ジェソンは、今季に先発とリリーフの両方を経験しているため、様々な使い方ができる投手だ。代表チームの予備メンバー60人に名を連ねたペ・ジェソンは、「自分より優れた選手が多い」と言いながらも、「太極(テグク)マークも『生まれて初めて』なんで、自分には特別な意味がある。これまで通り、一球一球を大事にしながら投げたい」と目を光らせた。

金培中 wanted@donga.com