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[オピニオン]ヴァンパイア治療

Posted November. 23, 2016 08:40,   

Updated November. 23, 2016 08:42

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大統領府は2014年から今年6月までに31回にわたって胎盤注射やビタミン注射などを約2000万ウォン分購入した。これらの注射剤は美白やしわの改善といったアンチエイジングや美容効果があるとされるが、医学的根拠は弱く、大学病院はあまり処方しない。健康保険審査評価院が22日、国会に提出した資料によると、ヒトの胎盤から抽出したライネックの場合、昨年3回、一度に50個購入した。医療界は「常識を外れた量」と指摘した。

◆崔順実(チェ・スンシル)被告の馴染みの医師のキム氏が大統領府に出入りして大統領に胎盤注射をしたことが確認された。特定の注射剤を多量に購入したのを見れば、大統領の関心がそれだけ高いためかもしれないが、他の人も一緒に受けたようだ。注射剤が緑十字の製品という点も注目される。大統領の諮問医になった医師のキム氏が、チャウム医院から移ったのが緑十字IMED病院だ。大統領府は、「警護員など大統領府勤務者の健康管理のために正常に購入したもの」と説明するが、胎盤注射が健康管理と何の関係があるのか。

◆巷では血を利用した「ヴァンパイア治療法」も若返りの手段として活用される。自分の血液を利用して老化した皮膚を再生する自家皮膚再生術が代表的だ。年を取った人に若い血を投与する別名「回春治療」もある。最近、米カリフォルニア大学バークレー校の研究陣がこれと関連した動物実験の結果を学術誌「ネイチャー・コミュニケーション」の22日付に発表した。血液交換実験で若いネズミの血を輸血された老いたネズミは、損傷した筋肉回復には効果はあったが老化関連の遺伝因子には影響がなかった、

◆朴槿恵(パク・クンへ)大統領の容貌変遷史が分かる写真がオンライン上で出回っている。時間が経てば経つほど不思議に若返っている。約10年前と今年の顔を比較すると、小じわは減り、肌にハリがある。ネットユーザーは、「肌も逆に、しわも逆に、民主主義も逆に」と皮肉る。大統領も逃れる時間を逆に戻そうとあらゆる方法を使うのは「女性としてのプライバシー」に当たるだろう。しかし、国民は自分の年齢に恥ずかしくない正直な大統領を望む。

高美錫(コ・ミソク)論説委員mskoh119@donga.com



고미석기자 コ・ミソク記者 mskoh119@donga.com