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[社説]庶民はクーラーすらつけないでいるのに、外遊性研修に行った韓電の職員たち

[社説]庶民はクーラーすらつけないでいるのに、外遊性研修に行った韓電の職員たち

Posted August. 10, 2016 07:05,   

Updated August. 10, 2016 07:23

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韓国電力(韓電)が1人当たりに900万ウォンずつ、計9億ウォンの予算をつぎ込んで職員100人を、米サンフランシスコに団体研修に行かせた。世界エネルギー産業の現場を視察するという名分を打ち出した韓電の研修は、その大半の日程が観光で埋め尽くされている。スタンフォード大学のエネルギー・電気自動車専門家であるトニー・セバ教授などのグローバル碩学の特別講演やテスラやグーグルなどの創意・革新企業の探訪、ワークショップは、ごまかしのような印象を与えている。

韓電の職員らが5つの組に分かれて、天気も熱くなく、海辺の風光の優れたサンフランシスコで、夏休みのような7泊8日間の研修を送るというニュースに、猛暑に見舞われている庶民たちは、心が煮えたぎる。立秋が過ぎても大手をふるっている猛暑のため、庶民たちは累進制電気料金が気になって、クーラーすらまともにつけられないありさまだ。

趙煥益(チェ・ファンイク)社長など、韓電の役員や職員らは昨日から、全国的に省エネキャンペーンに乗り出している。7月から続いている猛暑で、電力需要はすでに4回も最高値を更新しているのに、夏休み以降操業が本格化すれば、電気供給に赤いランプが灯されかねない。しかし、韓電がピーク時間帯に不要な電気浪費を自粛するよう要請するためには、韓電の関係者から先にお手本を示すべきなのに、外遊性研修なんていったいなんということだろう。恥知らずな人たちだ。

住宅用電気だけに適用している累進制は不当だという批判が激しくなっているが、電気料金の調整権限を握っている産業通商資源部は、「変更不可」の立場を再三確認した。昨年7月から9月は、庶民の負担を下げるとして、期限付きで計6段階となっている累進区間のうち4段階にも、その下の3段階料金を課したが、今年は知らんふりをしている。韓電の昨年の営業利益は11兆ウォンを超えており、今年は14兆ウォンを上回るだろうと言われているのに、庶民の電気料金を減らす気は全くなく、あふれかえる金で外遊性団体研修に行かせるという正気でないことばかりしている。