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中国の王外相、THAAD配備に猛攻

Posted July. 26, 2016 07:02,   

Updated July. 26, 2016 07:19

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中国が、ラオスで開かれている東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議を自国外交の広報の場に十分に活用している。

中国の王毅外相は25日、異例の記者会見を要望し、ビエンチャン・メディアセンターで南シナ海問題について1時間以上説明した。中朝関係など別の問題についての質問は受けつけなかった。「中国の主張は国際法的に根拠がない」というオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所(PCA)の判決に従わないという従来の立場を繰り返した。会見場の外で、北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相との会談について質問を受け、「良かった」と感想だけ短く明らかにした。

別の懸案については2国間会談を活用する方法を選んだ。高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓半島配備について、中国は24日、韓中外相会談で外交上の礼儀を欠いたと言える態度を見せた。王外相は尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官に会った席で、「韓国の最近の措置は両国の信頼の基礎を傷つける行為」と非難した。

THAADの韓半島配備をめぐって中国のこのような反応は十分に予想された。にもかかわらず韓中会談は推進するほかなかったというのが政府の説明だ。政府関係者は、「THAADは国家の安全に直結した主権行為であり、中国に申し入れたり説得したりする計画は当初からなかった」と強調した。計画どおりなら、韓中が会って衝突する可能性が高かったが、政府は会わないよりましと判断したという。アジア・欧州首脳会議(ASEM)に続き閣僚会談でも韓中間の会談が不発に終われば、「THAAD外交の乱脈ぶり」の信号と受け止められかねないためだ。韓中が会えていない状況で、中朝外相会談だけ実現すれば、後々騒々しくなるという理由もあった。このような判断により、韓国はまず中国に会談を打診し、「深夜の時間でもいい。場所も中国が望むとおりにする」と最大限便宜を図った。

会談時間は中国が受け入れた時間(午後10時15分・韓国時間25日午前0時15分)、場所も中国代表団の宿舎であるドンチャン・パレスホテルに決まった。冒頭発言なく握手を交わす場面だけ公開する予定だったが、中国は「会談場が広いので、大勢迎えられる」と取材記者を14人まで入るように言った後、「外交的非礼発言」を連発した。冒頭発言で「THAAD」という単語は使わなかったものの、会談場の外で「THAAD問題が議論されたか」という質問に王外相は「もちろんだ」と言い放った。会談で韓中は、THAADに対するこれまでの立場を確認した。外交当局者は、「韓国は国益保護を説明し、中国は『THAAD配備の中止』の主張を曲げなかった」と伝えた。



비엔티안=조숭호기자 ビエンチャン=チョ・スンホ記者 shcho@donga.com