北朝鮮がＳＬＢＭを実験発射

北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル（ＳＬＢＭ）を実験発射したが、失敗したことが分かった。

２９日、政府消息筋によると、北朝鮮が２８日午後、東海（トンヘ・日本海）上でＳＬＢＭの水中発射実験をした情況が確認された。軍当局は、ＳＬＢＭ弾頭を保護するために表面にかぶせられたカプセル型の保護カバーの破片を東海上で確認した。

レーダーなどでミサイル発射体が飛んだ軌道が確認されなかったため、軍当局は今回の発射実験が失敗したと見ている。発射実験に使われた潜水艦は、今年５月に北朝鮮が初めてＳＬＢＭの射出実験に成功した時に使った新浦（シンポ）級潜水艦（２０００トン級）と推定される。破片が発見された地域は、咸鏡南道（ハムギョンナムド）の新浦（シンポ）造船所の沖合だと伝えられた。

これに先立ち、日本のＴＢＳは２３日、北朝鮮がＳＬＢＭの発射実験を行う兆候があると報じた。ＴＢＳは、北朝鮮が最近、新浦造船所付近で演習を実施し、５月の発射実験よりも実践に近い発射実験のために近く再び出港するとみえる、と伝えた。

北朝鮮は、今月１１日から来月７日まで、江原道元山（カンウォンド・ウォンサン）沖の東海上に航行禁止区域を宣言した。軍当局は、北朝鮮のＳＬＢＭ発射実験を含めさらなるミサイル挑発などに備えて北朝鮮軍の動きを注視している。