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[社説]北朝鮮は10・10の挑発を自粛し、国軍捕虜の再開に誠意を示すべきだ

[社説]北朝鮮は10・10の挑発を自粛し、国軍捕虜の再開に誠意を示すべきだ

Posted September. 09, 2015 07:13,   

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南北が二日間のマラソン交渉の末、10月20日から26日まで、金剛山(金剛山)で離散家族再会行事を行うことに合意した。「8・25高位級合意」を受けての初の実務接触で成果を上げたことで、南北間懸案について幅広く扱う当局者会談の実現可能性も高まっている。昨年2月以降、1年8か月ぶりに再開される再会行事は、南北にわかれている離散家族たちには何より嬉しいニュースだ。我々が要請した国軍捕虜や拉致被害者50人の生死確認を、北朝鮮が誠実に実施し、再会を可能にさせるかどうかも関心事となっている。

南北間合意は嬉しいニュースだが、離散家族問題の根本的解決とは程遠い。我が国の代表団は、生死と住所確認のための名簿交換、再開定例化、手紙のやり取りなどを提案したが、北朝鮮側は、秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)を機にした再会の議論だけを主張し、合意に至らなかった。近いうちに、南北赤十字会談の開催に合意したが、今のような態度では大きな期待はできそうもない。

離散家族再会の申込者の半分ぐらいはすでに亡くなっている。生存者65、907人のうち、54.1%は80歳以上の高齢者だ。7月だけでも515人が離散の恨みを解消できず、この世を去った。南北合わせてわずか200人の離散家族が会う行事としては、いつ実現するか約束できない。

再会日程が10月20日以降に決まったことも懸念される。韓国側は、北朝鮮労働党創建70周年の10月10日の前を要求したが、北朝鮮はその後を主張して貫いた。北朝鮮が創建日前後に、長距離ミサイル発射などの挑発をするなら、離散家族再会は白紙化される懸念すらある。金正恩(キム・ジョンウン)は今年の新年の辞で、「党創建70周年を革命的大慶事で輝かせるべきだ」と言い、「軍全体と人民が10月の大祭りの会場に向かって、力強く走っていかなければならない」と強調した。国内向け祝賀行事だけで、70周年を過ごす雰囲気ではない。北朝鮮は1回目の核実験を2006年10月9日に実施した。

北朝鮮は、実務接触が始まった一昨日、「朝鮮半島(韓半島)で再び、原因知らずの事件が起きたり、それによって武力衝突が起きれば、米国の責任を厳しく突き詰めるべきだ」と主張し、在韓米軍の撤退を主張した。在韓米軍撤退は、北朝鮮の常の扇動とはいえ、10月10日を控え、北朝鮮どんなことを起こすのか、今は予測できない。北朝鮮が挑発を自制し、離散家族再会にどれほど誠意を示すかによって、今後、南北対話に臨む北朝鮮の真剣さを確認できるだろう。