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安倍首相、9月上旬の訪中見送り

Posted August. 25, 2015 07:22,   

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安倍晋三首相が9月3日に中国・北京で開催される抗日戦争勝利70年記念行事に出席しないことが公式に発表された。

菅義偉官房長官は24日、記者会見で、「安倍首相は9月3日の記念行事に出席しない」とし、「3日の前後に訪中する予定もない」と明言した。日本政府のこのような決定をめぐって、欧米の首脳が中国の記念行事に欠席するため、歩調を合わせているという分析が出ている。

●3度目の日中首脳会談は水泡に帰す

これまで一部の日本メディアは、安倍首相が来月上旬に訪中し、習近平国家主席と首脳会談を行うことを検討していると報じた。そして、出席した場合、敗戦国の首脳が謝罪する格好になるため、軍事パレードを含む記念行事には参加しないと伝えるなど、具体的な計画が検討されているとも報じた。安倍首相も14日、NHKに出演し、「(中国訪問を)まだ決めていないが、この行事が反日的なものでなく、融和的なものになるのが前提だ」と訪中の可能性に言及した。

実際、先月中旬に安倍政権の外交ブレーンの谷内正太郎国家安全保障会議局長が訪中した。安倍首相の訪中をめぐって、谷内局長が昨年11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)直前に中国を訪問するなど、両首脳の初の会談を成功させた立役者だったので、記念行事出席のための訪中だったのではないかと推測された。

●安保法案を優先

安倍首相の今回の決定に対して、読売新聞など日本のメディアは、米国と歩調を合わせるためだと分析した。また、中国の記念行事という性格上、「反日」色が強くあらわれないか懸念する世論に配慮したためだと伝えた。毎日新聞は、「中国が一連の式典に『抗日』の名称を掲げていることへの日本側の抵抗感が強い。日中が調整を進めていたが、双方の条件の折り合いがつかなかった」と伝えた。特に、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が出席した場合、歴史問題で韓中が手を握る姿になり、実益もない訪中になり得る可能性があるという分析も支配的だ。

一方、菅官房長官は、安倍首相が訪中を見送った理由について、「国会の状況などを踏まえて判断した」と説明した。安倍首相が最大懸案の安全保障関連法案の成立に力を入れるという意味だ。集団的自衛権の行使を骨子とした安保法案は、現在、参議院で審議中だが、政府は来月27日までの定期国会会期中の成立を目指している。

ただ菅官房長官は、「中国とは、引き続き国際会議などを利用して首脳同士が率直に話し合う機会を設け、関係のさらなる発展に向け取り組んでいきたい」と付け加えた。9月の国連総会や11月のAPEC首脳会議などの機会に日中首脳会談を推進したい考えだ。



peacechaos@donga.com