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[オピニオン]ハッキングされた不倫サイト「僕・震えているの?」

[オピニオン]ハッキングされた不倫サイト「僕・震えているの?」

Posted August. 24, 2015 07:14,   

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世界最大不倫斡旋インターネットサイト・アシュリー・マディソンをハッキングしたハッキンググループが3700万人に上る会員情報を公開して、波紋を呼んでいる。「人生は短い。浮気をしましょう」というスローガンを打ち出して、既婚者同士の出会いを斡旋するアシュリー・メディソンが、インパクトチームという名のハッキンググループからハッキングを受けたのは7月初め。ハッキンググループは、アシュリー・マディソンが自ら閉鎖しなければ、会員情報を公開すると脅迫したが、脅迫に止まらず、本当に名簿を公開した。

◆米国が驚いたくだりは、1万5000人の会員が、政府機関や軍で勤務する公務員だということ。ワシントンは複数の都市の中で会員加入率が最も高く、「不倫の都」であることが裏付けられた。作家・ジェニファー・ウェイナーは米紙ニューヨークタイムズへの投稿を通じて、「ワシントンが不倫を探し求める人たちでにぎわっていることは驚くべきことではないが、公務員が不倫相手を探すのに、会社の電子メールを使うほど愚かであることが米国の問題だ」と一喝した。

◆今回の暴露で、アシュリー・マディソンのごまかしの営業方式も明らかになった。アシュリー・マディソンが保有している大半の女性プロフィルは偽物だった。多くの男たちが楽しい一夜を期待しながらサイトを漁る。しかし、女性数が途方もなく足りなくなると、アシュリー・マディソンが偽の女性会員情報を作ったのだ。アシュリー・マディソンが、脱退を要求した会員から追加費用を受け取った後も、関連情報を削除しなかったことも明らかになった。今回の暴露でカナダに本部を構えているアシュリー・マディソンは破産するものとみられる。

◆米国ではアシュリー・マディソンのハッキングがもたらす経済効果についても議論が盛んにおこなわれている。少なくとも20万組が離婚するだろうと見込まれる中、夫婦喧嘩や離婚によって生産性が落ち、経済に悪影響を及ぼすだろうという主張まで出ている。アシュリー・マディソンの会員情報の暴露が及ぼした社会的波紋がどれほど大きいかを垣間見ることができる。昨年、韓国にも進出したアシュリー・マディソンは、放送通信委員会から制裁を受けて撤退したが、今年、姦通罪の廃止と共に営業を再開した。韓国人加入者は20万人前後とみられる中、不倫サイトをうろうろしていた代価は相当大きいだろう。「僕、震えているの?」

鄭星姬(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com