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「第2のアイフォン」の夢を捨てたMS

Posted July. 10, 2015 07:13,   

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世界最大手のソフトウェアメーカー・マイクロソフト(MS)が8日(現地時間)、自社のスマートフォン事業のウィンドウズフォン関連人員を大幅に削減することを決めた。

MSは同日発表した携帯電話事業の構造調整計画を通じて、関連職員7800人を削減し、ノキアの携帯電話事業の買収関連資産76億ドル(約8兆6000億ウォン)と、今回の構造調整費用7億5000万〜8億5000万ドルをすべて会計上損失に処理することにした。「ウィンドウズフォンをアップルのアイフォンのように作る」と強気だったMSが、ウィンドウズフォン事業を事実上放棄したのだという評価が出ている。情報技術(IT)専門メディア「ワイアード」は、「今日の削減発表の報道資料は、(携帯電話事業を諦めるという)一種の降伏文書だ」と伝えた。現在、ウィンドウズフォンのスマートフォン市場でのシェアは3%に過ぎないのが現状だ。

MSは昨年4月、一時、世界携帯電話生産台数でトップ企業だったノキアの携帯電話部門を73億ドルで買収したのに続き、ノキアの役員や従業員2万5000人の雇用を引き継いだ。昨年7月、このうち1万8000人を削減したのに続き、今回2回目の大規模な削減を決定したことで、「ノキア買収の総体的失敗」を認めたことになる。

米紙ニューヨークタイムズは、「ノキア買収は元最高経営者(CEO)のスティーブ・バルマーの決定だった」とし、「昨年就任したサティア・ナデラCEO(写真)は最初から、携帯電話事業が気に入らなかった」と指摘した。ワイアードは、「MS(ナデラCEO)は、スマートフォン時代の終焉を希望しているだろうが、それは錯覚だ。スマートフォンがすべての機器の中心になる未来が目前に迫っている。その未来に、(スマートフォン事業を放棄した)MSのためのスペースはほとんどないだろう」と批判した。