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明時代の仏画掛け軸、香港競売で492億ウォンで落札

明時代の仏画掛け軸、香港競売で492億ウォンで落札

Posted November. 28, 2014 03:00,   

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27日、香港サウスチャイナ・モーニング・ポストが報じたところによると、競売大手クリスティーズが香港で26日に行った競売で、中国・明時代の仏画掛け軸の一種である「タンカ(唐、写真)」は3億48万香港ドル(約492億8700万ウォン)で落札され、国際競売市場で取引された中国芸術品の最高価格を更新した。

22分間のし烈な競争の末に落札したのは、上海の金融業者兼美術品コレクターの劉益謙(50)氏だ。上海に「龍美術館」を運営する劉氏は、4月に別の競売大手「サザビーズ」によって香港で競売にかけられた明時代の湯飲み茶碗「鶏缸杯」を8000万香港ドルで落札し、中国芸術品の最高競売価格を記録したが、今回再び自分の記録を更新することになった。

「永楽御制紅閻摩敵刺ス唐」という名の同タンカは横84インチ(約213センチ)、縦132インチ(約335センチ)の絹に書いたチベットの宗教画で、大乗仏教の瞑想の神などが刻まれている。クリスティーズ側は、この作品が15世紀初めチベットが明王朝の永楽帝に贈ったものと推定した。

一方、落札者の劉氏は労働者家庭に生まれ、中学校まで卒業した。一時はタクシーの運転手として働き、お土産やアクセサリーの露天商を営んだりもした。90年中国に株式市場が開設されてからは、不動産や製薬会社への株式投資により富を蓄積した。経済専門誌フォーブスが昨年報じたところによると、劉氏の財産は9億ドル(約9884億ウォン)と推定される。妻の王薇氏も活発に活動する美術品コレクターとして知られている。