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中国官営紙、「北朝鮮は戦略的友軍として不適格」

中国官営紙、「北朝鮮は戦略的友軍として不適格」

Posted September. 02, 2014 10:13,   

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北朝鮮は、中国の戦略的支援軍の条件に合致せず、むしろ韓国を引き込むべきだとする主張が中国で提起された。中国外務省傘下の外交専門誌「世界知識」は先月、「中国周辺の安全保障の戦略拠点国家づくり」というタイトルの文でこのように明らかにした。戦略拠点国家とは、政治、外交、安保などの戦略目標を追求するうえで支持を取りつけ、足場を築くことができる国を意味する。

人民大学国際関係学院の李巍准教授は紙上討論会で、戦略拠点国家の選択基準として、△中国と衝突や競争関係になく、△中国が該当国家を戦略的需要に合致するよう導くことができ、△両者が共通の利益を追求すること、と定義した。

そして、「北朝鮮は中国が統制したり(中国の要求に合うように)導くことができないため、戦略拠点国家の基準に合致しない」と指摘した。一方、韓国は「経済協力、北朝鮮核問題、日本軍国主義への対応などで中国と共通の利益を追求している」と評価した。親中派の張成沢氏を処刑するなど中国に反抗している北朝鮮は、中国の戦略的利益を支持する友好勢力と見ることは難しいが、韓国は積極的に引き込むべき対象ということだ。

中国が戦略拠点国家の必要性を強調する理由は、米国がアジア・太平洋回帰戦略を通じてアジア同盟を強化する動きに対抗するためだ。中国対日本、中国対米国といった1対1構図から「勢力対勢力」の対立に変わりつつあり、中国も友好国家ベルトを形成する必要があるということだ。

討論参加者は、中国の戦略拠点国家として、ロシア、パキスタン、ミャンマー、ラオス、カンボジアなどを挙げた。韓国は、インドやタイと共に「準戦略拠点国家」とされた。準戦略拠点国家とは、密接な安保・軍事協力関係を形成することはできないが、「善意の中立」の立場を取ることができる国家だ。

中国社会科学院アジア太平洋とグローバル戦略研究院の高程副研究員は、「韓国を準戦略拠点とすれば、韓米同盟を緩め、日本を圧迫することができる」と強調した。また「現在、中朝関係をどう決めるのか論争は少なくないが、どうであれこれからは中朝関係が中韓関係を人質にしたり制約したりしてはならない」と指摘した。