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中国、麻薬密売容疑の韓国人2人の死刑を執行

中国、麻薬密売容疑の韓国人2人の死刑を執行

Posted August. 07, 2014 03:34,   

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韓国人2人に対し、6日、麻薬密輸や販売容疑で、中国で死刑が執行された。韓国人に対し、中国で、死刑が執行されたのは、04年以降初めてのことだ。

外交部の当局者は同日、「11年4月、中国吉林省で逮捕され、死刑が言い渡された韓国人キム某(56)と、ベク某氏(45)の2人に対し、刑が執行された」と明らかにした。中国は、山東省で09年6月、ヒロポン11.9キロを密輸販売した容疑で逮捕された韓国人のチャン某氏(56)に対しても、今週中に死刑を執行すると韓国に通知しており、極刑に処される韓国人は、計3人への増える見通しだ。

キム氏は10年から計14回に渡って、北朝鮮からヒロポン14.8キロを密輸し、そのうち、12.3キロをベク氏に渡し、ベク氏は、それを中国の韓国内組織に販売した容疑が掛けられた。2人は、12年12月、1審の裁判で死刑が言い渡され、控訴したが、13年9月、2審で原審が確定した。3審にあたる最高人民裁判所の司法審査も受けたが、判決は覆されなかった。

死刑判決直後、当時の李揆亨(イ・ギュヒョン)駐中大使が、中国外交部の謝杭生領事担当副部長(次官)に会って、善処を訴えるなど、人道的レベルでの死刑執行の停止を訴え、さまざまな方面を通じて要請した。しかし、中国側は、「麻薬犯罪は、国内人も外国人と同様の基準で処罰しており、特定国の国民にだけ、刑執行を猶予することなどできない」という立場を明らかにした。中国は先月25日、50代の日本人男性に対しても、麻薬密売容疑で死刑を執行した。

中国は、死刑執行を批判する国際世論を意識し、最近は、関連国に刑執行の事実を事前に通知し、家族面会を認めている。01年は、韓国人のシン某氏が、死刑に処される瞬間まで、中国政府が正式に通知せず、韓中間の外交紛争へと飛び火した経緯がある。