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台風12号消滅、全国は再び猛暑

Posted August. 04, 2014 09:25,   

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台風12号が、強風と共に大雨を降らし、済州(チェジュ)や南部地方のいたるところが被害に見舞われた。ただ、西海(ソヘ)に沿って北上している台風12号は、4日午前、熱帯性低気圧になって弱まり、その後、全国が曇りの中、しばらく猛暑が続くだろうと、気象庁は見込んだ。

台風12号は3日正午、中心気圧が990ヘクトパスカル、最大風速は秒速20メートル、強風の半径は90キロの勢力を保ったまま、木浦(モクポ)西側の約140キロまで接近し、強風と共に30ミリ以上の大雨を降らした。これに先立って、台風の影響圏に入っていた済州には、2日の一日間で漢拏山(ハンラサン)のウィッセオルム(標高1700メートル)に1175.5ミリの大雨を降らした。漢拏山に1日間で1000ミリ以上の雨が降ったのは、01年に自動気象観測装備(AWS)が設置されて以来初めてのこと。2日から3日午後2時にかけての降水量は、ウィッセオルムが1448.5ミリ、智異山(チリサン)が492ミリ、高興(コフン)が339.5ミリ、巨濟(コジェ)が259.5ミリだ。

人命被害も起きた。3日午前2時55分ごろ、慶尙北道鋻道郡雲門面新源里(キョンサンブクド・チョンドグン・ウンムンミョン・シンウォンリ)で、河川を横切る堰の形の道路を渡っていたアバンテ乗用車が、増水した川に流された。この車は、事故が起きたところから2キロ下の下流で見つかり、車に乗っていたハン某氏(46、女、慶尙南道金海)や娘(21)、娘の友人(21)、ハン氏の弟(38)とその妻(36)、そして2人の息子(5歳と2歳)が、皆命を落とした。彼らは、周辺のペンションで寝泊りしたが、河川が増水して孤立すれば、次のスケジュールに支障が出ると思って、無理して未明に抜け出そうとして、惨事にあったと警察では見ている。

3日午前8時55分ごろ、慶尙北道盈鄹郡知品面梧川里(ヨンドクグン・ジプンミョン・オチョンリ)の松林のキャンプ場では、強風に倒れた松の枝(直径=70センチ、長さ=8メートル)が、テントの上に落ち、クォン某君(7)が死亡し、クォン君の姉(10)や同行していたユン某氏(39)が怪我をした。

2日には、忠鋻南道唐津市石門面(チュンチョンナムド・タンジンシ・ソクムンミョン)の唐津火力発電所前の海上で、テサン港へと移動していた46トン級のタグボートと630トン級の浮き舟が、気象悪化で座礁したが、人命被害や油の流出は無かった。2日、済州(チェジュ)国際空港では、国際線30便と国内線381便の航空機411便が、大量に欠航し、休暇中の乗客3万人あまりの足が止められたりもした。

気象庁の関係者は、「4日に、台風12号が消滅した後、日中の最高気温が30度以上に上がる猛暑が続く見通しだ」とし、「ただ、台風11号が北上し、8日、済州道を皮切りに、9日は南部や江原(カンウォン)・嶺東(ヨンドン)地方に再び雨が降るだろう」と見込んだ。