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朴大統領の「統一大当たり論」がテンポ調整

朴大統領の「統一大当たり論」がテンポ調整

Posted April. 14, 2014 03:07,   

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朴槿恵(パク・クンヘ)大統領がいわゆる「統一大当たり論」に対するテンポ調整に入った。朴大統領の「ドレスデン統一構想」に北朝鮮が強い拒否感を示しているうえ、大統領府の防空網を破る無人偵察機事件まで起こり、状況を冷静に判断する必要を感じたためだ。特に無人機事件は堅固な安全保障を基盤とした韓半島信頼プロセスを大きく傷つけた。北朝鮮が「新しい形の核実験」まで予告している状況で、一方的に統一ムードを盛り上げられなくなったのだ。

ダメージを受けたのは大統領直属の統一準備委員会。朴大統領は就任1年を迎えた2月25日、統一準備委発足の構想を明らかにした。さらに、朴大統領が委員長を務め、今月中に公式発足するロードマップを提示した。

しかし、当分の間、統一準備委の人選発表はないものとみえる。大統領府関係者は13日、「南北関係が悪化した状況で、統一準備委を強調するムードではない」と述べた。このため、統一準備委は当分「静中の動」の構えになる模様だ。

同関係者は、「(南北関係の硬直局面が解ければ)統一準備委をいつでも発足できるよう人選作業は進めている」と話した。実務を総括する民間人副委員長に誰がなるかが関心の的だ。大統領府内外では、康仁徳(カン・インドク)元統一部長官などの名前が挙がっている。康氏は、朴正熙(パク・チョンヒ)大統領時代に中央情報部で北朝鮮局長を務め、1972年の7・4南北共同声明の実務を総括した。金大中(キム・デジュン)政府で統一部長官を務め、昨年7月には朴大統領の「国家安保諮問団」委員に委嘱された。

北朝鮮国防委員会は12日、スポークスマン談話を通じて朴大統領のドレスデン構想に対して「吸収統一論理であり、荒唐無稽な詭弁だ」と非難した。これは、北朝鮮当局の初めての公式反応だ。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が第1委員長を務める統治機構である国防委の声明であることから、金第1書記が朴大統領のドレスデン構想を直接拒否したものと見ることができる。

朴大統領の韓半島信頼プロセスも「古い看板」と過小評価した。そして、「父親の名前に代わって、民主主義の抹殺と維新独裁で非業の死を遂げた不運の教訓を肝に銘じるのが良いだろう」と非難した。