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三星スポーツ団、配下チームの広報戦略を統一

三星スポーツ団、配下チームの広報戦略を統一

Posted January. 11, 2014 03:44,   

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「三星(サムスン)ライオンズは、カネで優秀な選手を買い占めて優勝するチームだ」

プロ野球関連のインターネットサイトでよく見かける投稿内容だ。三星としては、納得できない話かもしれない。選手買い占めだと揶揄されたのは、10年も前のことだ。

三星は、2004年に自由契約選手(FA)の中で大物だったシム・ジョンスとパク・ジンマンを獲得するため約100億ウォンを注ぎ込んだ。これだけの金額は、当時の他球団には歯が立たない規模だった。三星は、翌年に韓国シリーズで優勝した。

当時の野球ファンの間では、「いくらカネがものを言うプロだとは言え、やり過ぎではないか」「スポーツまで三星の独占か」などと批判的な世論が多かった。その後、三星はFA市場で巨額を使ったことは殆どない。しかし、妬みの視線は未だに根強い。最近、プロ野球で3年連続、プロバレーボールで6年連続の優勝を達成したのも、「独占」のイメージに強めている。

三星が、こうしたスポーツでの否定的なイメージを解消するために本格的に取り組み始めた。スポーツ団は、グループのイメージや広報活動にも大きな影響を与えるが、今のようなイメージが続けば、グループ全体に良くない影響を与えかねないと判断したのだ。

三星は、昨年までライオンズ(野球)、ブルーウィングス(サッカー)、ブルーファングス(バレーボール)などのプロ球団が、それぞれ担当してきたコミュニケーション関連業務を、今年からグループの未来戦略室に移管して総括させることにした。近く、それぞれの球団のスポーツブランドイメージを診断し、統合されたグループレベルのスポーツコミュニケーション戦略をまとめる予定だ。

三星グループの関係者は、「三星がカネでスポーツまで支配しようとするという見方が強まっているのは間違いない」とし、「今後グループレベルで体系的に、スポーツコミュニケーション戦略を立てて管理していく考えだ」と話した。その上で「三星はレスリング、卓球、バドミントン、陸上、テコンドー、ラクビといった不人気のアマチュアスポーツでも7チームを運営するほどスポーツ全般にわたって念入りの支援をしている」と言い、「過去のプロ野球でのFA獲得騒ぎとその後の連続優勝のために、こうした活動はあまり知られていない」と加えた。