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セカンドハウスとしてのコンテナハウス・ブーム

セカンドハウスとしてのコンテナハウス・ブーム

Posted May. 19, 2010 03:01,   

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「コンテナハウス」の登場は、現実的な理由が大きく作用したというのが専門家らの説明だ。団塊世代の引退が始まり、レジャー産業が発達していることから、田園住宅、ペンションなど、セカンドハウスのニーズが増えているが、住宅価格が高い上、購入するとしても一ヵ所だけで休暇を送らなければならないというのが短所だった。コンテナハウスは、価格が低廉な上、都合によって丸ごと移動することができるというメリットがある。海外でもコンテナを活用した建築ブームが起きている。

●太陽光で自家発電まで

建築会社のキューブデザイン開発が設計した床面積27㎡規模(横3m、縦9m)のあるコンテナハウス。リモコンのボタンを押すと、外壁が下りてきて、ひさしができ、瞬く間にテラスに一変した。コンテナの内部には、ベッドをはじめ、トイレ、キッチンなど生活必須施設がしっかり揃っている。

コンテナの壁に電動装置をつけ、遠隔調整で扉の開閉ができ、外壁には太陽光発電装置を設置し、自主的な電力生産まで可能だ。コンテナ2、3個を結合すれば、面積を広げることができ、垂直に立てると、2階床組みも作ることができる。

今年2月に発売されたこのコンテナハウスは、現在「請約(口座を開き、一定期間預金をすると住宅の分譲権が入手できる)」の受付を開始した。製作期間は2週間でかなり短いが、寿命は20年にもなる。キューブデザイン開発のハン・ヨンシク代表は、「1軒に3000万〜5000万ウォン程度で、問い合わせの電話が相次いでいる」と述べた。

コンテナを最初からトレーラーに載せ、キャンピングカーの形に作ったハウスも登場した。コンテナの内・外装を木造住宅のような仕上げ材料で仕上げた後、トレーラーに載せ、いつでも移動できるようにしたものだ。横3m、縦12mの36㎡規模で、価格は5800〜6600万ウォン程度だ。

斗星(トゥソン)特装車のハ・ジェゾ常務は、「山、海、渓谷など、季節別でリゾート地を移動しながら、セカンドハウスを利用したいと思う人たちのために開発した」と述べた。

●10社あまりが競合

市場も拡大している。既存の一般コンテナ・メーカーまで参入し、今はコンテナハウスの製作するところが10ヵ所あまりに上る。住宅マーケティング会社のホームデックスの李・スンフン社長は、「既存のコンテナメーカーが住宅用に目を向けて製品を作っており、これからは高級コンテナハウスがより多く登場するだろう」と説明した。このほかにも、コンテナハウスは△大量生産が可能であり△工事期間が短く△再利用ができるため、環境にやさしいということなどから、脚光を浴びている。

コンテナを活用し、住宅や展示館、商店、体育館などの建築物を建てるのは世界的な流れとなっている。オランダ・アムステルダムの「シロダム」と英国・ロンドンの「コンテナシティー」などが、住居施設として活用した代表的なコンテナ建築物だ。韓国では、昨年ソウル江南区論峴洞(ノンヒョンドン)にコンテナ28個で建てられたサブカルチャー起業家向けインキュベーション施設「PLATOON Kunsthalle」が有名だ。

弘益(ホンイク)大建築学科の金炯宇(キム・ヒョンウ)教授は、「火災、腐食などの問題点を技術的に補完すれば、コンテナハウスも新しい住居形態として定着できるだろう」と語った。



constant25@donga.com