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呉銀善氏登頂のアンナプルナ、手ごわい「豊穣の女神」

呉銀善氏登頂のアンナプルナ、手ごわい「豊穣の女神」

Posted April. 29, 2010 07:25,   

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呉銀善(オ・ウンソン)氏がヒマラヤ8000m峰全山制覇の終着地として選んだ山は、「豊穣の女神」という意味を持つアンナプルナ(8091m)だった。呉氏がアンナプルナの頂上を踏み、歴史の主人公になると、韓国の登山家たちの間でアンナプルナと韓国人の悪縁が改めて話題になった。アンナプルナは、登山ルートが険しく、気候の変化が激しいため登山が困難なことで有名だ。

最高峰のエベレスト(884m)登頂者が4500人余りに上るのに比べ、アンナプルナは呉氏とスペインのエドルネ・パサバンなど、今年春の登頂者を合わせても200人を下回る。それに対し、死者は60人であるが、このうち韓国の遠征隊が約14人(韓国人登山家5人、シェルパ9人)だ。

韓国人女性として初めてエベレストを登頂した池賢玉(チ・ヒョンオク)氏は、1999年アナプルナの登頂後、下山して行方不明になった。当時、遠征隊を率いた嚴弘吉(オム・ホンギル)氏は、5度目の挑戦の末、ようやく頂上に立つことができたほど、アンナプルナは韓国の登山家らに高嶺の花だった。

昨年の秋にも、呉氏をはじめ、韓国の遠征隊4チームがアンナプルナを訪れたが、いずれも失敗した。このため、今回の呉氏の登頂成功で、アンナプルナがこれからは韓国登山家らを暖かく歓迎してくれるかに関心が集まっている。

ちょうど、アンナプルナの女神の許しを得ようとする韓国の遠征隊が相次いでいる。昨年、エベレストの南西壁にコリア・ルートを開拓した朴英碩(パク・ヨンソク)遠征隊は、アンナプルナの南壁(呉氏が登ったのは北壁)で、2番目のコリア・ルートを探るため全力を注げている。朴英碩氏は、ヒマラヤ14座にいずれも新しい登山道を開拓するという意向を明らかにした。

昨年、ナンガパルバト(8126m)登頂後に死亡したコ・ミヨン氏の登山パートナーだった金ジェスも、チョ・オユー(8201m)登頂を終えた後、アンナプルナへ向かう予定だ。昨年の秋、アンナプルナを訪れたが、大雪できびすを返した金ジェスは、今度こそ必ず頂に立つと張り切っている。釜山(プサン)のダイナミック遠征隊も、5月にアンナプルナのベースキャンプ入りする。

現在は、カンチェンジュンガ(8586m)を登山中だ。残念なのは5月に、アンナプルナに来る予定だった金ホンビンと韓国道路公社の合同遠征隊がマナスル(8163m)で2人が行方不明、4人が負傷を追う事故にあったのだ。

外国人山岳人1人も27日、アンナプルナの頂上を登頂した後遭難した。「豊穣の女神」は、さすが甘くないようだ。



hanwshin@donga.com