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[オピニオン]カルタゴとハンナラ党

Posted February. 25, 2009 07:42,   

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紀元前218年。アルプス山脈を越えたカルタゴの名将・ハンニバルは、ローマ軍を大破してローマの都市同盟が離脱することを待っていた。しかし、ローマの都市同盟は簡単にローマを裏切ることなく、この間にローマは内部的に総団結して軍隊を再編した後、スキピオ将軍をアフリカ北部へ送り、防御の脆かったカルタゴ本国を攻撃した。ローマ入りを目の前にして本国から更なる軍事的支援を受けられなかったハンニバルは、結局、ローマ入りを諦めて帰還したものの、ローマ軍に敗北し、カルタゴは滅びてしまう。統一された戦力なしに、分裂と疑念、勢力争いに明け暮れた国の最後を見せてくれる。

◆ハンナラ党ではまだ任期が3ヵ月も残っている洪準杓(ホン・ジュンピョ)院内代表の後任をめぐって、早くから候補らが乱立している。安商守(アン・サンス)、鄭義和(チョン・ウィファ)議員が事実上、出馬の意思を見せ、最近は金武星(キム・ムソン)議員、任太熙(イム・テヒ)政策委議長、黄祐呂(ファン・ウリョ)議員らが自薦他薦で候補群に名前を載せた。党の一角では2月の臨時国会が終わった後、洪院内代表が任期を全うせずに自ら辞任するという話まで流している。指導部に力を集めても足りない「2次法案戦争」の渦中に、片方では院内司令塔の力を損ねる個人プレーが横行している。

◆立法戦争の舵取り役の洪院内代表も、暇さえあれば法務部長官職に対する未練を隠さずにいる。また、朴ヒ太(パク・ヒテ)代表は4月の再・補欠選挙に、羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)政調委員長は10年のソウル市長選挙に、任議長は京畿(キョンギ)道知事選挙の出馬を秤にかけていると言われているなど、党指導部の心も「他所」へ移っているようだ。見るに見かねて、党の事務総長を務めた権寧世(クォン・ヨンセ)議員は、「コメディではないか。指導部がばらばらになっているのに、どの議員が真摯に(2月の立法戦争)を考えるものか」と批判した。

◆年末の「1次法案戦争」を経験していながらも、もう2ヵ月が経ったのに、所属議員は相変わらず争点法案をどうして成立させなければならないのかもわからず、主流の中心勢力でさえ一部の法案に反対するほど、陣営が整えられていない。もっぱら「ポスト」にのみ関心を持つ執権党がメディア関連法をはじめ争点法案を国会で成立させ、李明博(イ・ミョンバク)政府の残りの4年の任期をきちんとけん引していけるかどうか疑問である。

朴成遠(パク・ソンウォン)論説委員 swpark@donga.com