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浮上しつつあるデザインCEO

Posted July. 06, 2005 00:38,   

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▲どうしてデザインなのか〓一時、下り坂を辿っていたアップルコンピューター。設立者のスティーブ・ジョブス氏は、「デザインはデザイナーに任せ、エンジニアはそのデザインに合わせて作る」という処方を提示した。以後、デザイナーのジョナサン・アイブ氏は、「ヌード」コンピューターとMP3プレーヤーのiPodを生み出し、アップルは華やかに復活した。

モトローラが昨年、世界携帯電話市場で三星(サムスン)電子に奪われていた2位の座を奪還したのは、「レーザー」のおかげ。デザイナーのジム・ウォクス氏がデザインした「世界で最も薄い携帯電話」は、世界中の消費者を魅了した。

揚徳準(ヤン・ドクジュン)レインコム社長が、イノデザインの金代表のところをいきなり訪れて、デザインを頼んだというエピソードは有名だ。アイリバはそうして誕生し、レインコムはMP3プレーヤー分野で世界的なメーカーになった。

専門家は、商品の機能や品質にほとんど違いがなくなり、デザインが消費者の選択を左右する一番重要な要素になったと見ている。

▲デザインが優先〓李健煕(イ・ゴンヒ)三星グループ会長は、21世紀における企業経営の切り札としてデザインを挙げた。三星電子は1996年を「デザイン革命の年」と宣言し、「最高デザイン責任者(CDO=Chief Design Officer)」という職責まで作った。

LG電子のエアコン「フィセン」は数年間、世界市場でトップを守っているヒット商品。フィセンはデザインを先に決めて機能を考える「デザイン先提案活動」が適用された。LG電子は最近、同制度を全ての製品に拡大することを決めた。

他の産業分野でもデザイン担当役員が引っ張りだこになっている。公式的に「CDO」を置く企業も増え、関連人材に対する需要も伸びている。

▲どこで学べばいいか〓米ハーバード大学やスタンフォード大学の経営大学院は、最初から美術学修士(MFA)の概念を取り入れて「デザインCEO」を育成している。

国内でも1990年代後半から経営とデザインを結合した修士課程が登場した。まず、ソウル科学総合大学院経営研究院が、フィンランド・ヘルシンキ経済大学経営大学院と一緒に運営しているKEMBA(Korean Executive MBA)課程に国際デザイン経営専攻がある。

KEMBAの卒業生であるファッション会社EXRコリアの閔復基(ミン・ボクギ)代表は、「デザインに新しい経営理論を結び付けて、一歩先を行く経営マインドを持つことができた」と説明した。

弘益(ホンイク)大学、成均館(ソンギュングァン)大学、梨花(イファ)女子大学も、デザイン大学院でデザイン経営課程を運営している。



smhong@donga.com