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「北朝鮮の核、アジア諸国の核競争を誘発」の懸念示す

「北朝鮮の核、アジア諸国の核競争を誘発」の懸念示す

Posted April. 15, 2004 23:05,   

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チェイニー米副大統領は15日「北朝鮮が『アルカイダ』のようなテロ組織に、核技術を供与する可能性がある」と懸念の意を示した後、北朝鮮が核開発を進めた場合、アジア諸国に、核兵器開発の競争を誘発する要因になり得ると警告した。

またこの日、訪韓に先立ち中国上海の復旦大学で行った講演で「時間が、われわれの味方とは言えない」とし、このような認識を示した。チェイニー副大統領は、また「北朝鮮は(北東アジア)域内の最も深刻な悩みの種のひとつ」とし「米政府は、北朝鮮の核開発を完全、検証可能で不可逆的な(CVID)方式で解決しよう、とする6カ国協議で、中国が指導的な努力をしていることに鼓舞されている」と話した。

最近、緊張が高まっているる両岸問題について、チェイニー副大統領は、米国が「一つの中国」政策を支持しているとの立場を確認したが、最も肝要なことは、中国と台湾が対話をすることであり、米国は「現状況を変化させるためのいかなる一方的行為」にも反対するとの立場を強調した。

一方、チェイニー米副大統領は15日、1泊2日の日程で韓国を正式訪問した。チェイニー副大統領は16日、高建(コ・ゴン)首相(大統領権限代行)とソウル三清洞(サムチョンドン)首相公館で会談を行った後、宿舎のソウル市内の某ホテルで外交通商部(外交部)・潘基文(パン・キムン)長官に会う。

チェイニー副大統領は、今回の訪韓期間に、北朝鮮核問題の解決、イラク追加派兵、竜山(ヨンサン)基地の移転、在韓米軍の再配置問題などについて協議する。今回の会談は、とくに「パキスタンの核科学者が、北朝鮮を5年前に訪問し、平壌(ピョンヤン)郊外の地下核施設で核装置3個を目撃している」と米紙ニューヨークタイムズが報じた直後に行われるものであることから、結果が注目される。

米マスコミは、最近「保守指向の強いチェイニー副大統領が、ニューヨークタイムズが報じた『パキスタン報告書』をふまえて、6カ国協議を通じて北朝鮮に圧力を加えなければならないとのことを、韓国と中国政府に要請するものと見られる」と報じた。チェイニー副大統領は、訪韓に先立ち、12、13日に東京を、13、14日に中国北京と上海を、それぞれ訪問している。



金昇鍊 srkim@donga.com