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「ソウルタンゴ」の歌手パン・シリさんが死去、脳卒中から17年

「ソウルタンゴ」の歌手パン・シリさんが死去、脳卒中から17年

Posted February. 21, 2024 08:32,   

Updated February. 21, 2024 08:32

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ヒット曲「ソウルタンゴ」「始発」などを歌った歌手パン・シリ(本名パン・ヨンスン、写真)さんが、闘病の末、20日、仁川江華(インチョン・カンファ)の療養病院で亡くなった。享年61歳。

仁川江華島出身の故人は、1980年代、米8軍部隊で歌手活動を始めた。1985年、パク・ジンスク、ヤン・ジョンヒと共に女性3人組グループ「ソウルシスターズ」でデビューし、爽やかな歌唱力で人気を集めた。「始発」、「舟の汽笛」、「青春列車」を含む様々な代表曲を残した。「明け方に霧をかき分けて走る始発に身を乗せて夢も乗せて…」(始発)など、1980年代の韓国の社会的情緒をよく表現した歌詞で大衆から愛された。

1990年にソウルシスターズの解散後は、ソロ歌手に転向し「ソウルタンゴ」や「女の心」等の歌をヒットさせた。1997年は、「善行芸能人」として文化体育部長官の表彰を受けた。明るくて暖かいイメージを前面に出して、2000年代に入っても、「何だ何だ」など軽快なダンス曲を着実に発表した。2007年は、グループSUPER・JUNIORのトロットユニットだったSUPER・JUNIOR-Tが歌ったリメーク曲「始発」にフィーチャリングとして参加し、再び注目を集めた。

しかし、同年6月に脳卒中で倒れ、17年間闘病生活を続けた。昨年は脳卒中で全身が麻痺し、糖尿病による網膜症を患って、視力をほとんど失った状況が知らされた。全身麻痺で話すことさえ難しくなった状況でも、亡くなるまで発音の練習を続けるなど、前向きな姿を見せた。

「はかないまま来ては去る人生は雲のようなもの…世の中のあらゆる悩みをすべて忘れるんですね」(ソウルタンゴ)

遺体安置処は、仁川江華郡のチャムサラン葬儀場に設けられている。出棺は22日午後12時。お問い合わせは043-298-9100まで。


イ・ジユン記者 leemail@donga.com