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インドの月探査機、ミッション終えてスリープモード

インドの月探査機、ミッション終えてスリープモード

Posted September. 05, 2023 08:21,   

Updated September. 05, 2023 08:21

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世界で初めて月の南極に着陸したインドの月探査機「チャンドラヤーン3号」(写真)が10日間の探査を終え、3日(現地時間)に「スリープモード」に入った。14日間続いた「月の昼」が終わり、太陽電池で稼働する探査機の機能を停止したのだ。

インド宇宙研究機構(ISRO)は3日、X(旧ツイッター)を通じて、「月探査機はバッテリーが充電された状態でスリープモードに入った。太陽電池パネルは次回の日の出の際に太陽光を受けることができる方角に向けられている」と明らかにした。

先月23日、月の南極に着陸した探査機は10日間、深さを変えて月の表面温度を測定した。硫黄をはじめ、アルミニウム、鉄、カルシウム、クロム、チタン、マンガン、酸素、ケイ素など月にある有用な元素も検出した。当初、世界中の科学者が期待していた「氷」の存在は確認できなかった。探査中に確保した研究データは、月着陸機「ヴィクラム」を通じて地球に送信され、現在分析中だ。

再び昼になる今月22日、ISROは再び「目覚め」の信号を送る計画だが、信号を受信できない場合、永遠に眠りにつくことになる。インド現地メディアは、月に日光が当たらない「月の夜」の期間を探査機が耐えられない可能性が高いと見ている。夜になると月の表面温度はマイナス120度以下に下がるが、様々な電子部品がこのような極限環境に耐えられるように設計されていないためだ。

ISROは、「別のミッションのため目覚めることを願っているが、そうではない場合、インドの『月の大使(lunar ambassador)』として永遠にそこにとどまることになる」と話した。


チェ・ジウォン記者 jwchoi@donga.com