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米「北朝鮮制裁を継続」、鄭義溶長官の緩和論に線引き

米「北朝鮮制裁を継続」、鄭義溶長官の緩和論に線引き

Posted September. 25, 2021 08:18,   

Updated September. 25, 2021 08:18

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米国務省が、北朝鮮に対する制裁を継続する方針を再確認し、中国、ロシアの参加を求めた。訪米中の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官が「制裁緩和を検討しなければならない」と主張したことに応じる考えがないことを示したとみられている。

国務省報道官は23日(現地時間)、鄭氏が前日、米ワシントンで開かれた米外交問題評議会(CFR)の対談で制裁緩和を言及したことに関する東亜(トンア)日報の質問に、「国連の対北朝鮮制裁は維持されており、私たちは継続して履行する。北朝鮮の隣国と共に(履行)する」と答えた。これまで対北朝鮮制裁の「穴」とされた中国、ロシアに制裁の履行を再度迫るとともに、韓国の参加も強調する発言とみられる。

しかし、鄭氏は同日、ニューヨーク特派員懇談会でも、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の終戦宣言の提案を繰り返し擁護した。そして、「私たちは68年間、休戦協定の状態を維持している。これは正常ではなく、国民に公正ではない」と話した。北朝鮮が同日、終戦宣言について「時期尚早」とし、拒否反応を示したことについても、「北朝鮮の散発的な反応を深刻に受け止めない」と述べた。

鄭氏は、CFRの対談での自身の発言をめぐって一部で「中国の報道官」という批判があることについて、「発言の一部だけで全体を判断する。公正な報道ではない」と主張した。米国の地で中国を擁護したという指摘に対しては、「米国でこういう話をしてはいけないのか。韓国で話せば米国が分からないというのか」と反発した。鄭氏は、「中国の態度が強圧的という国際社会の懸念を十分に認知しており、これを中国に伝えている」とし、「中国は私たちには強圧的ではない」と述べた。


兪載東 jarrett@donga.com