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バイデン氏、初の外部日程で韓国戦争戦没者慰霊碑に献花

バイデン氏、初の外部日程で韓国戦争戦没者慰霊碑に献花

Posted November. 13, 2020 08:33,   

Updated November. 13, 2020 08:33

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領は12日、米大統領選挙で勝利宣言した民主党のバイデン前副大統領との電話会談で、「韓米同盟の未来志向的発展と韓半島の非核化および恒久的な平和定着に向けて緊密に意思疎通することを望む」と述べた。バイデン氏は、「北朝鮮から気候変動まで問題解決に向けて緊密に協力する」と応えた。バイデン氏が大統領選勝利を宣言して4日後になされた初の接触だ。

文大統領は電話会談直後、SNSを通じて、「堅固な韓米同盟と平和繁栄の韓半島に向けた当選者の固い意志を確認した」と明らかにした。しかし、文大統領が韓半島の非核化と平和に重きを置いたのに反し、バイデン氏は韓米同盟の強化を強調する微妙な相違が露呈した。韓国に対しては、「アジア太平洋」ではなく「インド太平洋」の要だと強調した。米国が、中国牽制の大戦略の下で韓半島懸案に接近するということなら、韓国政府の戦略修正は避けられない。

政府与党では、北朝鮮非核化をめぐって、南北関係優先接近論を強調してきた。李仁栄(イ・インヨン)統一部長官は、米新政権の政策樹立移転時期を「南北の時間」に活用するとし、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は、首脳レベルの米朝対話の必要性に言及した。世の中が変わったことが分からないようだ。トランプ大統領式の「トップダウン」交渉に未練を持つような態度では、実務中心の「ボトムアップ」交渉を強調する米新政権との意見の相違が大きくなるほかない。

バイデン氏が「米国が戻ってきた」とし、大西洋同盟接触の翌日に韓国、オーストラリア、日本などアジアの首脳と電話会談を行ったことで、同盟外交を基盤にグローバルリーダーになるという考えを示したのだ。バイデン氏が電話会談の前に、当選後初の外部日程でフィラデルフィアの韓国戦争戦没者慰霊碑に献花したことは、同盟を金で考えるトランプ時代との差別化を予告する望ましい姿だ。米国の「退役軍人の日」に韓国を思い出させたこと自体が、韓米同盟に対する格別の愛情表示と言える。

バイデン氏の韓米同盟重視のムードを生かし、韓国が望む北朝鮮の非核化を得るには、終戦宣言などイベント性の非核化構想から全面的に修正し、新米政権の外交安保チームとの緊密な協力関係から構築しなければならない。政権任期内に成果を上げることに執着せず、二人三脚で徹底して歩調を合わせることから始めなければならない。


金影植 spear@donga.com