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国連とEU、「北朝鮮の新型ICBM公開は安保理決議違反」

国連とEU、「北朝鮮の新型ICBM公開は安保理決議違反」

Posted October. 14, 2020 08:31,   

Updated October. 14, 2020 08:31

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北朝鮮が10日、朝鮮労働党創建75年を迎えて行われた軍事パレードで新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)など新しい戦略兵器を公開したことを受け、国連と欧州連合(EU)が国連安保理事会決議違反だと批判した。

12日(現地時間)、米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、国連報道官室は、北朝鮮の新型ICBM公開に対してグテーレス事務総長名義で、「北朝鮮と北朝鮮当局に国連安保理事会決議にともなう国際的義務を完全に順守し、韓半島の持続可能な平和と完全かつ検証可能な非核化に向けた外交的努力を再開することも求める」と明らかにした。EUのマスラリ外務・安全保障政策上級代表報道官も、「北朝鮮が新型弾道ミサイルを公開したことは、北朝鮮が安保理決議にともなう義務を違反していることを示唆する」と述べた。ドイツや英国、スイスなど欧州国家も、北朝鮮が完全かつ検証可能で不可逆的な非核化措置を取ることを求めた。

国際社会は、北朝鮮が新型戦略兵器を公開したことが、制裁を避けて兵器の関連部品を違法に輸入してきた証拠だと見ている。安保理は北朝鮮制裁決議案を通じて、北朝鮮が核やICBMなど大量破壊兵器(WMD)の開発に関連したすべての部品を購入・輸入できないよう禁止した。ただし、国家安保戦略研究院の趙成烈(チョ・ソンリョル)諮問研究委員は、「北朝鮮は国際社会の指摘を意に介さず、違法な兵器輸入を続けるだろう」とし、「北朝鮮が新型兵器を実際に発射実験したのではなく軍事パレードで公開したので、国際社会が強力な対応に出るのに困難な面もある」と指摘した。

国連など国際社会の批判に反して、中国外務省の趙立堅報道官は12日、記者会見で、「世界で少なからぬ国家が記念日に慣例で軍事パレードをする」とし、「中国は党創建75年を祝い、北朝鮮の各種事業が金正恩(キム・ジョンウン)党委員長と党の指導の下、絶えず新しい成果を上げることを願う」と述べた。北朝鮮を支持する立場を明らかにしたのだ。韓国戦略研究院の申範澈(シン・ボンチョル)外交安保センター長は、「今回の軍事パレードで、北朝鮮への制裁がしっかり履行されていないということが如実に証明された」とし、「特に北朝鮮が中国から関連部品を持ち込むなど、支援によって短時間で通常兵器を発展させたとみられる」と指摘した。


權五赫 hyuk@donga.com