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大量得点が相次ぐEPL、コロナによる無観客試合が原因か

大量得点が相次ぐEPL、コロナによる無観客試合が原因か

Posted October. 08, 2020 08:04,   

Updated October. 08, 2020 08:04

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「歴史を書くと言って来た私たちだが、間違った歴史を書いてしまった」

イングランド・プレミアリーグ(EPL)、リバプールのユルゲン・クロップ監督は5日、アストンヴィラに2-7の惨敗を喫した後、こう語った。前季王者のリバプールは57年ぶりに1試合7ゴールを許す屈辱を味わった。

同日、「スーパーソニー」孫興民(ソン・フンミン=28)が2ゴールを決めて大活躍したトッテナム・ホットスパーは、マンチェスター・ユナイテッドを相手に6-1の大勝を収めた。トッテナムは孫興民が一人で4得点を挙げた先月20日のサウサンプトン戦でも5-2のゴールラッシュがあった。

このように今季のEPLは序盤から大量得点が相次いでいる。7日までの38試合で通算144ゴールが生まれたが、これは昨季序盤38試合までの通算得点より40ゴール多い。英BBCによると、1試合平均得点は3.79ゴールで、イングランドの歴代トップリーグの平均得点で最高を記録した1930~1931シーズン(3.95ゴール)に次ぐ2位だ。1992年のEPL創設以来の最高記録だ。とくにシーズン38試合のうち11試合(約29%)で5ゴール以上が生まれた。

BBCは、新型コロナウィルスの影響よる無観客試合を大量得点が生まれる原因の一つに挙げた。EPLのコーチの一人は、「自分たちを注視するファンがいないため、守備地域で選手たちが感じる緊張感と、プレスをかけようとする積極性が低下している」と話した。その上で「練習場でない本拠地で高強度のチーム内紅白戦をより頻繁に行うことで緊張感を高める計画だ」と加えた。

ゴールを決められなかった時に激しいブーイングを浴びた攻撃陣が、プレッシャーを感じずにクリエイティブな攻撃をしかけているのも大量得点につながっている。エバートンのDFマイケル・キーンは、「ファンのプレッシャーから解放された攻撃陣が自由に攻撃をしかけている。守備陣が2、3点を許しても攻撃陣の活躍で勝ち越しているので、選手たちも驚いている」と話した。

全体的な競技力の低下やルール変更も影響を与えた。BBCは、「コロナの影響で選手たちは過去に比べて練習量が減った。準備不足も大量失点の原因となっている」との見方を示した。強化されたハンドの新ルールで得点の確率が高いPKを連発する試合が、昨季に比べて22%増加したことや、「ホーク・アイ」と呼ばれるビデオ判定(VAR)を恐れるDF陣の守備プレーが消極的になっているのも大量得点を煽っているとの見方だ。


鄭允喆 trigger@donga.com