Go to contents

中国成都の米総領事館が閉鎖、中国外務省は米国旗外される様子をSNSで中継

中国成都の米総領事館が閉鎖、中国外務省は米国旗外される様子をSNSで中継

Posted July. 28, 2020 10:37,   

Updated July. 28, 2020 10:37

한국어

中国・四川省成都市の米国総領事館が27日午前10時、閉鎖された。米ヒューストンの中国総領事館の閉鎖にともなう報復措置で、中国政府が閉鎖を要求して72時間で、1985年に開館した総領事館が閉鎖された。

米国務省は同日、「成都の総領事館の業務を、同日午前10時を以って終了した」とし、「中国の決定に遺憾を示した」と明らかにした。これに先立ち、在成都米国総領事館の閉鎖準備のために3日間、引っ越しのためのトラック5台が投入された。米当局者らは閉鎖前に全て撤収したという。

中国外務省も同日午前11時頃、中国のSNS「Weibo(微博)」に、「私たち(外務省関係者)は正門から入り、正当に成都の米総領事館の閉鎖手続きを執行した」と明らかにした。これに先立ち、米国の外交関係者らが、在ヒューストン中国総領事館の裏門から辛うじて入ったことを想起させたのだ。

 

中国中央テレビは同日午前6時18分から総領事館に掲げられていた米国旗が外される様子をWeiboで中継した。この動画に20万人以上が「いいね」をつけた。前日から現場に集まった数千人の市民は、携帯電話で写真と動画を撮り、ある男性は総領事館の前で爆竹を鳴らした。

 

このような状況で、成都の米総領事の夫人が注目され、中国のネットユーザーの集中攻撃を受けている。ジム・マリナックス総領事の夫人は、台湾出身の歌手で、料理コラムニストの荘祖宜氏で、ソーシャルメディアで59万人のフォロワーを持つ有名人だ。しかし、今回、領事館の閉鎖が決定され、荘氏のWeiboには7千件余りの非難コメントが殺到した。ある中国人ネットユーザーは、「お前の夫と部下たちがスパイをしてきたということに気づかなかったのか」と非難し、一部は身の危険をにおわせるコメントまで残した。

米上院外交委所属のテッド・クルーズ共和党議員は同日、CBS放送のインタビューで、米国内の中国領事館の追加閉鎖の可能性について、「多分そうするだろう」と答えた。22日にトランプ米大統領が、追加閉鎖について「いつでも可能だ」と明らかにしている。


金祺容 kky@donga.com