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在韓国連軍司令部の「自由の家」休戦協定記念式まで妨げた統一部

在韓国連軍司令部の「自由の家」休戦協定記念式まで妨げた統一部

Posted July. 21, 2020 07:49,   

Updated July. 21, 2020 07:49

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7月27日の休戦協定記念行事に向けた在韓国連軍司令部の板門店(パンムンジョム)内「自由の家」の使用要請を統一部が許可しなかったことが確認された。

20日、政府筋によると、国連軍司令部は今月初め、エイブラムス国連軍・韓米連合軍司令官が主管する27日の休戦協定記念行事を板門店内の自由の家で開催するために使用承認を要請したが、統一部は受け入れなかった。統一部は、「(先月16日に)北朝鮮が開城(ケソン)南北共同連絡事務所を爆破するなど南北関係全般の状況を考慮すると、協力することは難しい」と拒否の立場を国連軍司令部に伝えたという。

非武装地帯(DMZ)への立入りは国連軍司令部が管轄するが、板門店内の軍事境界線(MDL)に最も近い韓国側の建物である自由の家は統一部の所有だ。自由の家は、昨年7月に金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長とトランプ米大統領が単独首脳会談をした場所でもある。

国連軍司令部は2013年から自由の家で毎年休戦協定記念行事を開催してきたので、今回の決定は多少異例と指摘されている。統一部が、韓国戦争関連行事を目立たせないようにしているといううわさも流れている。国連軍司令部は、今年の行事は板門店内の野外で行う予定だという。

これを受けて、DMZの立入りをめぐる国連軍司令部と政府の数年にわたる対立が再燃しているという見方もある。国連軍司令部は2018年、韓国側人員と物資、資材のMDL通行を許可せず、南北鉄道の共同調査ができなかった。昨年、ドイツ政府団代表のDMZ訪問も国連軍司令部が安全問題を理由に承認しなかった。このことへの政府の対抗措置ではないかということだ。

 

昨年10月、金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官(当時)も、「非軍事的性格のDMZの立入りについて制度的な補完が必要だ」とし、国連軍司令部が行使してきたDMZの統制権を迂回的に批判した。任鍾晳(イム・ジョンソク)大統領外交安保特別補佐官も今年5月、雑誌「創作と批評」に掲載された対談で、「(国連軍司令部は)話にもならない越権を行使しようとする」と批判した。


申圭鎭 newjin@donga.com · 崔智善 aurinko@donga.com