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退渓李滉の最後の帰郷、退きの美学を丸ごと体験

退渓李滉の最後の帰郷、退きの美学を丸ごと体験

Posted April. 10, 2019 07:38,   

Updated April. 10, 2019 07:38

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「退渓・李滉(イ・ファン)は生前官職を断る上疏文だけでも73回を書いた。2019年に再現する最後の帰郷の道は、前に進むよりは退くことの美学を実践した退渓の精神をそのまま感じることができる機会です」

ソウル市江南区奉恩寺(カンナムグ・ボンウンサ)の普雨堂(ポウダン)で9日に行われた退渓李滉の最後帰郷の道450周年の再現行事「偉大な足跡、敬に従う」の開幕式で、イ・ヨンテ退渓学研究院理事長(元陶山書院院長・86)はこのように述べた。陶山(トサン)書院と陶山書院ソンビ文化修練院が主催する今回の行事は、9日の開幕式を皮切りに10日から21日まで、450年前の退渓の最後の帰郷の道を徒歩で再現する。

退渓は1569年旧暦3月4日、当時の王だった宣祖(ソンジョ)に複数回辞職を乞った末、一時的な帰郷が認められた。その翌日の5日から17日まで、退渓は奉恩寺~クァンナル~ミウムナル(南楊州)~ 可興倉(カフンチャン、忠州)~丹陽(タンヤン)郷校(丹陽)~陶山書院などへと旅をした。

今回の歩行行事には、人文学専門家らの複数の講演が一緒に行われる。兪弘濬(ユ・ホンジュン)明智(ミョンジ)大学客員教授(元文化財庁長)、イ・グァンホ国際退渓学会長、丁淳佑(チョン・スンウ)韓国学中央研究院名誉教授、李基東(イ・ギドン)成均館(ソンギュングァン)大学名誉教授などが講師として出る。徒歩6日目である15日は金鍾晟(キム・ジョンソン)忠南(チュンナム)大学医学部教授が、退渓が歌った時調である「陶山十二曲」を題材にした公演も披露する。一般人も誰でも参加できる。


柳原模 onemore@donga.com