世界ボクシング評議会(WBC)、世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)、国際ボクシング機構(IBO)ミドル級統合チャンピオンであるゴロフキンは、挑戦者アルバレスを12ラウンドまで終始追い詰めた。1~4回まで左ジャブでポイントを積み重ねたゴロフキンは、5回にアルバレスの顔面に右フックを的中させて試合を主導した。8~12回は後ろに下がりながらパンチを出すアウトボクシングをしたアルバレスの連打に多少苦戦したが、11~12回には再びアルバレスに詰め寄って試合を終えた。
全体的にゴロフキンの優勢だった上、パンチが的中した回数も218対169と圧倒していたが、採点は115-113、110-118、114-114だった。118-110とアルバレスに圧倒的な採点をつけた女性副審のジャッジには疑問が残る。ゴロフキンは38戦37勝(33KO)1分けとし無敗記録を伸ばし、アルバレスは52戦49勝(34KO)2分け1敗とした。ゴロフキンは「私はまだチャンピオンだ。再対決を願う」と話した。アルバレスも「ゴロフキンはパンチは思ったほど強くなかった。勝てると思った」と大口をたたいた。
兪載泳 elegant@donga.com