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北朝鮮、6年前のグアム衛星写真を使用

Posted August. 18, 2017 10:31,   

Updated August. 18, 2017 10:37

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北朝鮮の朝鮮中央テレビが、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が戦略軍司令部を視察した様子を放送した際、そこに映された衛星写真が6年前に撮影された写真のようだと、「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)放送が17日に報じた。通常、軍が最新情報に基づいて作戦計画を立てることを考えると、北朝鮮のグアムへのミサイル発射宣言が「脅迫ショー」である可能性が高いという分析が出ている。

VOAは、金委員長が戦略軍司令部を視察した時に現われた衛星写真が最近のものではなく、2011年頃のグアムのアンダーソン空軍基地を撮影した写真と分析されたと明らかにした。

北朝鮮メディアが公開したアンダーソン空軍基地の衛星写真の中央上の部分には緑地が見られるが、グーグルアースで分析した結果、ここでは2012年から工事が始まり、緑地はなくなり飛行機の係留場になっている。また、衛星写真の上に横に長い建物が見られるが、2015年以降、この建物はなく、現在は周辺に大きな長方形の工事の敷地が造成されていることが確認された。また、滑走路につながる一部道路の色からも大きな違いがうかがえると、VOAは伝えた。

北朝鮮が、グアムに対するミサイル発射を予告した状況で、当然、最新情報が読み取れる写真を分析してどのような兵器と防衛システムがあるか把握しなければならないが、このように古い写真で作戦を議論すること自体異例だと、VOAは指摘した。

衛星写真分析家のニック・ハンセン・スタンフォード大学国際安保協力センター客員研究員は、「北朝鮮は、写真撮影が可能な衛星がないため海外のウェブサイトなどから写真を購入するほかなく、最新の衛星情報を保有することが難しい状況だ」とVOAに明らかにした。




ファン・インチャン記者 hic@donga.com