今季最後のメジャー戦である全米プロ選手権最終日の10番(パー5、601ヤード)で起きたことだった。トーマスはこのホールで2.4メートルのバーディーパットを行ったが、ボールはカップの右縁に差し掛かって止まった。テレビ解説をしたゴルフのレジェンド、ニック・ファルドは「ワン・ツー・スリー…」と数字を数えたが、ボールは微動もしなかった。残念そうに見守っていたトーマスがホールアウトしようとする瞬間、ボールはカップの中に消えた。このバーディーで首位タイに復帰したトーマスは、激しい後半戦を制して最終勝者になった。
トーマスは14日、米国ノースカロライナ州シャロットのクェイルホローCC(パー71)で行われた大会最終ラウンドを3アンダーで回り通算8アンダーで優勝した。大会史上99度目にして頂上に立ったトーマスは、賞金189万ドル(約21億6000万ウォン)とともに優勝者に与えられるワナメーカトロフィーの主役になった。
金鍾錫 kjs0123@donga.com