米メディアは、今大会の優勝は有力候補3人が激戦を繰り広げだろうと報じた。世界1位のダスティン・ジョンソン(米国)は今年2月の米男子ツアー(PGA)ジェネシスオープンの優勝をはじめ直近の3大会で頂上に立った。ジョンソンが「グリーンジャケット」を着ることになれば、2002年にタイガー・ウッズ(米)以来、15年ぶりに世界1位がマスターズで優勝することになる。ローリー・マキロイ(北アイルランド、世界2位)はマスターズを制覇すれば、「キャリアグランドスラム」を達成することになる。マキロイは、「自分のゴルフ人生で最後のパズルを今大会で必ず完成したい」と意気込んだ。
マスターズの男と呼ばれるジョーダン・スピース(米、世界6位)はこれまでマスターズで1度の優勝と2度の準優勝を経験している。昨年大会で最終日の4日目に首位を走っていたが、12番(パー3)でクアドラプルボギーを叩いたダニー・ウィレット(イングランド)に逆転負けしたが、今大会ではその苦い敗北への雪辱を狙っている。スピースは5日に行われた練習ラウンドの12番でタップインバーディを決めて軽くホールアウトした。スピースは、「1年前もこういう結果を出すべきだったのに、悔しい」とし、「昨年のミスによる敗北は忘れたい」と語った。
米CBSスポーツは、「ラスベガスのギャンブラーたちが予測した優勝確率によると、ジョンソンが1位でスピースとマキロイはそれぞれ2、3位だった」と報じた。
最近の競技力からすれば、3人が優勝を争うと見られるが、オーガスタの強い風とガラス板と呼ばれるほど滑りやすいグリーンが影響を与えそうだ。CBSスポーツによると、大会初日には最大風速が秒速13メートルの強風が予報されている。ロイター通信は、「悪天候は経験豊富なベテランのフィル・ミケルソン(米、世界18位)には有利に働くだろう」との見方を伝えた。
今大会が25度目のマスターズ出場となるミケルソンは3度の優勝(2004年、2006年2010年)を経験している。ミケルソンは、「経験が少ない選手たちは悪天候で苦戦する可能性がある。だが、自分には長年培ったゴルフ知識と技術があるので、難関を乗り切れる」と自信を語った。
鄭允喆 trigger@donga.com