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国家安全保衛部・脱北監視団の通訳も脱北

国家安全保衛部・脱北監視団の通訳も脱北

Posted October. 13, 2016 07:31,   

Updated October. 13, 2016 08:29

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北朝鮮がエリート脱北を阻止するために中国に派遣した国家安全保衛部検閲団の通訳が脱北したことが分かった。北朝鮮事情に詳しい消息筋は12日、「中国でのレストラン従業員13人の脱北後、中国内の北朝鮮労働者の動きを把握して脱北防止対策を立てるために派遣された検閲団の通訳が6月、遼寧省瀋陽で姿をくらました」と伝えた。

脱北した通訳は、北京の北朝鮮大使館職員の27才の女性。中国の北朝鮮大使館職員が脱北したことも非常に異例だが、この職員が保衛部検閲団と共に仕事をした後に脱北したため注目される。脱北した通訳は、黄海道(ファンヘド)出身で、金日成(キム・イルソン)大学中国語科を卒業した才女だという。職責は高くなくても職責上、中朝高官の間で交わされた秘密を少なからず知っている模様だ。

同消息筋は、「北朝鮮から代表団が派遣されれば、大使館から通訳を支援するが、この女性が支援したチームが脱北防止のために来た保衛部検閲団だった」と話した。検閲団は、中国の丹東や長春、瀋陽などに派遣された北朝鮮レストランや工場の労働者の実態を把握し、さらなる脱北を防ぐための目的で派遣されたという。通訳が消えると検閲団は急いで北朝鮮に帰国した。情報当局はこの通訳の身柄が確保されたかどうかについては確認しなかった。

また、8月20日頃に北朝鮮両江道(ヤンガンド)の恵山(ヘサン)税関の通訳も脱北したという。この通訳は、平壌(ピョンヤン)外国語大学中国語科を卒業した20代後半の男性で、現在、韓国に入国していると消息筋は伝えた。8月17日に英国駐在北朝鮮大使館のテ・ヨンホ公使の脱北が明らかになったことが、この男性の脱北決心に影響を及ぼしたとみえる。



주성하기자 チュ・ソンハ記者 zsh75@donga.com