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都心の中の「生態オアシス」、漢江湿地

Posted February. 02, 2016 07:31,   

Updated February. 02, 2016 07:45

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2日は「世界湿地の日」だ。ソウルに湿地があるということを知っている人は意外に多くない。栗島(パムソム)のように名前が知られた所もあるが、ヴェールに包まれた湿地も多い。電車やバスなどの公共交通機関を利用して立ち寄り、癒しの時間を持つのには最適だ。

都心の中の湿地はほとんどが人工の湿地だ。最も代表的なのは、松坡区芳夷洞(ソンパク・バンイドン)の湿地(5万8909平方メートル)。城内川と甘二川の合流地域にあり、都市では希少性の高い池の形だ。1970年代初期にレンガ工場が建てられ、土砂を採取したため自然に水がたまり、その後、雨水が流入して湿地になった。

親子連れが訪れる生態体験場として人気だ。森の解説者や生態コーディネーターなどの専門家が直接説明してくれる。運が良ければ、キツツキやミヤマホオジロ、そして木の枝と草むらの間にいるオオカマキリの卵やコムラサキのさなぎも見ることができる。来訪客の増加で生態系が乱れることを憂慮して、1日50人以下に制限される。湿地や河川、森につながる生態体験プログラムや展示、教育も多様だ。

田んぼでは稲作と稲の収穫体験ができ、湿地観察教室も開かれる。鳥類の観察台では、シラサギやアオサギ、カワセミなども観覧客の好奇心をそそる。生態学習館は、内・外部の壁材に環境にやさしい資材を使い、屋根には太陽光発電システムを設置した。朴椿姫(パク・チュンヒ)松坡区長は、「持続的で環境にやさしい湿地を維持するために現場のモニタリングを行い、最大限自然環境を傷つけない範囲で運営している」と話した。

栗島湿地(27万3503平方メートル)は2012年、「ラムサール湿地」に登録された漢江(ハンガン)自然生態系の宝庫だ。西江(ソガン)大橋を間に置いて2つの島でできている。大規模な渡り鳥の渡来地として、葦の森、砂利、砂地などが自然に形成されている。毎年洪水で堆積物が積もり、少しずつ大きくなっている。江東区遁村洞(カンドンク・トゥンチョンドン)の湿地(2万9952平方メートル)は、遁村住公アパートの裏山に残る自然の湿地だ。規模は大きくないが、様々な湿地の植物、鳥類、両生類、昆虫が生息する。瑞草区内谷洞(ソチョク・ネゴクトン)の獻仁陵(ホンインルン)湿地(5万6639平方メートル)には、珍しいハンノキの群落が形成されている。



조영달 チョ・ヨンダル記者 기자