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[社説]「共に民主党」文在寅代表、難破船を救うリーダーシップがあるか

[社説]「共に民主党」文在寅代表、難破船を救うリーダーシップがあるか

Posted January. 04, 2016 07:49,   

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野党「共に民主党」の前身である新政治民主連合の代表だったキム・ハンギル議員が3日、「共に民主党」を離党した。キム議員は、安哲秀(アン・チョルス)議員と共に野党第一党の共同創業者であり、「共に民主党」の非主流の座長格だった。キム議員は同日、記者会見で、「派閥利益に執着する(親盧)覇権政治の枠の中に座って明白な(総選挙)敗北をただ待つことはできない」とし、「寿命が終わった二大政党中心の敵対的共生関係を壊さなければならない」と述べ、「安哲秀新党」に合流する考えを明らかにした。

キム議員の離党で、「安哲秀新党」の院内交渉団体構成に青信号がともった。キム議員は良く言えば「新党デザイナー」であり、悪く言えば「党破壊者」だ。2007年2月、キム議員は22人の議員と共にヨルリン・ウリ党を出て行き、離合集散を経て8月に大統合民主新党の創党を主導した。キム議員を含め、アン議員の離党後に党を出て行った議員は9人。今月半ばまでにさらに10人ほど離党が予想される。「安哲秀新党」が来月15日までに議員20人以上で構成された院内交渉団体を構成すれば、総選挙の国庫補助金88億ウォンを受け取ることができる。

「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)代表は3日、ウェブゼンのキム・ビョングァン理事会議長の招聘記者会見で、「我が党の議員が出馬しなかったり離党して空いた地域に、思い切って新しい人物を立てる」と決意を示した。2007年のウリ党離党事態の時、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が、「ウリ党候補を踏みつけて出て行き、外からいつ来るか分からない候補をただ探すことはできない」と言ったことを想起させる。しかし、キム議員の離党に続き進退が注目されている朴映宣(パク・ヨンソン)議員まで離党隊列に合流すれば、「共に民主党」は親盧(親盧武鉉)と86グループだけ残る親盧運動圏政党に回帰することになる。

キム議員は離党記者会見で、親盧覇権政治の旧態で野党第一党の既得権に安住する政治や覇権に屈しなければ清算対象とされる政治など6つを挙げた。キム議員が指摘した「6大旧態」を反省しなければならない文代表と親盧グループは1日、烽下(ポンハ)村を訪れ、「文代表を中心に前進しよう」(李海チャン元首相)と叫んだというから、果たして傾いた船を救出できるのか心配だ。

百尺竿頭に一歩を進まなければならない丙申年の新年。難破船の舵を握る文代表が選挙区画定はもとより労働改革法案をはじめとする経済活性化法の交渉に積極的に取り組み、党の変化を導くなら、有権者の見る目も変わるだろう。誰がなんと言っても、まだ「共に民主党」が110議席以上の野党第一党であり、政治責任は重い。