韓国の技術陣だけが唯一保有しているイチョウの木の雄と雌との区別技術が、中国内で特許を獲得した。
国立山林科学院は、イチョウの葉の遺伝子(DNA)を分析して、イチョウの木の性別を早期に判別する技術を、中国内に特許として登録したと、26日明らかにした。イチョウの木の原産地であり、世界最大保有国と言われている中国でも、関連技術はまだない。
銀杏は健康に良いことが知られており、木自体は空気浄化の効果も優れている。病害虫にも強く、街路樹としても最も適している。しかし、秋になって、雌の木の銀杏が落ちれば、悪臭を放つので、歩行者たちは顔をしかめざるを得ない。街路樹全体の39%がイチョウの木である韓国でも、悪臭問題は悩みの種の一つとなっている。米国では毎春、化学処理を行って、実が熟する前に落ちるよう誘導している。
国立山林科学院が開発した雄雌の区別法は、雄の木と雌の木の葉からDNAを抽出し、性鑑別分析法を利用して、1年生の苗木でも雄雌を鑑別できるようになった。これまでは、イチョウの木は20年ほど育つまでは、雄か雌かの区別ができなかった。早期に雄雌の区別が可能になれば、雄の木は街路樹用として使い、雌の木は銀杏生産用として使うことができる。国内ではこの技術が2012年から商用化され、ソウルや大邱(テグ)など、8つの都市、1121株の街路樹の雌の木を、雄の木に取り換えてきた。
国立山林科学院・山林遺伝資源課のイ・ジェワン研究士は、「中国内での特許登録に成功したのは、イチョウの木の原産地の中国に先立って、イチョウの木の性鑑別技術を先取りしたという意義がある」と語り、「韓国のイチョウの木関連産業の競争力が強化されるだろうと期待している」と明らかにした。
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