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50代の民間ダイバー、セウォル号捜索中に死亡

50代の民間ダイバー、セウォル号捜索中に死亡

Posted May. 07, 2014 08:04,   

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セウォル号沈没事故の行方不明者捜索作業に投入された50代の民間ダイバーが潜水5分後に意識を失って死亡した。

6日、汎政府事故対策本部によると、民間ダイバーのイ・グァンウクさん(53)は、同日午前6時7分ごろ、船体5階のロビー付近にガイドラインを設置するために潜水したが、5分後、水深25メートル地点で通信が途絶えた。これに仲間のダイバーが潜水して意識を失ったイさんを水深22メートル地点で発見して、水の外へ取り出した。イさんは午前6時44分、ヘリで木浦(モクポ)韓国病院へ移送されたが、午前7時36分、死亡判定を受けた。木浦観光病院は潜水する時の圧力の差のため、肺を通じて脳へ空気が入り脳血管を塞ぐ気脳症が死因だと発表した。

ダム建設などに参与した経験があるイさんは、既存のダイバーの疲労度を勘案して代替投入されたダイバーだった。前日の5日、事故海域の捜索用バージ船に到着し、6日、初めて潜水作業に乗り出したところ事故に遭った。イさんは他のダイバーが水の外へ取り出した当時、空気呼吸マスクが取り外された状態だった。事故直後、バージ船の上でイさんが着用した潜水装備を確認した結果、空気供給と通信は正常の状態だった。海洋警察は、船体に複雑に設置された誘導ロープなどにイさんの空気供給線がもつれて事故に遭ったと推定している。

イさんの死亡で船体捜索作業はしばらく中断されたが、すぐ再開された。同時、民官軍合同救助チームは、111の隔室の中に行方不明者がいると見た64室の中で開けなかった隔室3室を全て開放するのに成功し、2人の遺体を収拾した。残りの行方不明者は38人。救助チームは10日まで再確認が必要な客室やトイレ、ロビー、売店など共用空間47ヵ所を捜索する計画だ。