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新政治連合、李承晩・朴正熙の墓参りが躊躇することか

新政治連合、李承晩・朴正熙の墓参りが躊躇することか

Posted March. 28, 2014 04:23,   

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創党といった政治イベントを前後して、党指導部が国立ソウル顕忠院(ヒョンチュンウォン)を訪れ、顕忠塔と大統領墓地を参拝することは慣例だ。しかし、新政治民主連合の指導部は26日、新野党統合新党を発足させたものの、ソウル顕忠院を訪れなかった。その代わりにキム・ハンギル、安哲秀(アン・チョルス)共同代表は、哨戒艦「天安(チョンアン)」犠牲者追悼式が開かれた大田(テジョン)顕忠院を訪れた。ソウル顕忠院を共に行っていたならもっと良かったが、民主党指導部は躊躇しているようだ。

キム・ハンギル代表は、ソウル顕忠院と朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の墓地参拝計画を尋ねる記者団の質問に、「まだ計画はない」と述べた。先の大統領選挙時と新年初め、2度に渡って李承晩(イ・スンマン)、朴正熙元大統領の墓地を参った安哲秀代表は回答を避けた。新党の内部で、李承晩・朴正熙両元大統領の墓地に参ることをめぐって対立があり、新党指導部がソウル顕忠院訪問を決められずにいるという見方が出ている。

新党は以前の民主党とは違って、国民統合を特に強調している。創党発起文で、合理的保守と省察的進歩の価値を受け入れることを明らかにした。民主化とともに産業化の意味も評価した。党の精神と言える政治綱領に成長と安保を重視すると明示した。6・15宣言と10・4宣言のほかに、朴正熙元大統領の7・4宣言と盧泰愚(ノ・テウ)元大統領の南北基本合意書まで含めた。にもかかわらず、李承晩、朴正熙元大統領の墓地を参ることを以前の民主党と変わることなく敬遠している。

新政治連合は李承晩・朴正熙政権の権威主義に抵抗する民主党を事実上継承しているため、両元大統領の墓地を参ることに一部の党員が多少拒否感を抱くことは理解できる。しかし、李元大統領は不正選挙や4・19流血鎮圧、側近の不正腐敗といった過ちもあるが、自由民主主義と市場経済に基づく大韓民国を建国し、北朝鮮の侵略から国を守った。朴元大統領も、憲政停止、民主闘士弾圧、長期政権の過ちを犯したが、産業化で貧困を脱し、国家富強の基盤をつくった。建国と産業化は民主化とともに大韓民国の大切な歴史だ。

独裁体制で犠牲になった人々の記憶が鮮やかに残っていた時は、野党陣営が両大統領の墓地を公に参ることが難しかったのは事実だ。しかし、あれから歳月が流れ、功績と過ちをバランスをもって見つめることができる時になった。両元大統領の功績は継承・発展させ、過ちは反省すればいい。今は国民統合が重要な時だ。今日の多くの社会的対立と反目が、偏狭な「歴史による2分」によって始まった面もなくはない。国民統合を強調する新政治連合が両元大統領の墓地に行くことで真摯さを示し、歴史の和解を実践する姿勢を示すことを望む。