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ソチで失踪した次期冬季五輪開催国の外交

ソチで失踪した次期冬季五輪開催国の外交

Posted February. 11, 2014 05:09,   

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大統領府は、朴槿恵(パク・クンへ)大統領のソチ冬季五輪への不参加について、「今年の政府業務報告を始め、国内外関連の仕事が山積している。経済革新3ヵ年計画発表も予定されており、やむなく訪問できなかった」と、昨日釈明した。中国の習近平国家主席や日本の安倍晋三首相が、ウラジーミル・プーチン大統領と緊密な首脳外交を行う間、朴大統領は何をしたか、という批判が気になったようだ。しかし4年後、平昌(ピョンチャン)で冬季五輪が行われるだけに、朴大統領がソチに行ったなら、次期大会の成功のため、各国への協力要請に役立ったはずだ。

ソチの開会式には、世界各国から600人余りに首脳級人物が出席した。米国や英国、フランスなど、主要国首脳が不参加となったため、出席者らはよりきちんとしたもてなしを受け、注目を集めた。プーチン大統領は、習近平主席との首脳会談で、「未来世代に、日本の帝国主義者らが犯した深刻な犯罪について教えるべきだ」と、中国の肩を持った。北方領土の領有権問題で対立している日本の安倍首相には、「問題を早く解決し、平和協定を結ぶべきだ」と、柔軟なジェスチャーを取った。こんな事情なのに、大統領府内では昨年、韓ロ首脳会談が2回行われたことを取り上げ、「なぜ、我々だけが仲間外れにされているかと考えるのは、事大主義的発想だ」と、つっけんどんな言葉が出ていることは、残念でならない。

オリンピックは、選手達が必死に競い合っている片隅で、熱い外交戦が繰り広げられる舞台だ。今大会に出場権を獲得できなかった北朝鮮も、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長を送って、プーチン大統領、習主席と面談した。北東アジアの歴史や領土、主権問題などを巡り、関連諸国が外交力を集中させた席に、韓国だけが外れている。あいにくなことに、李健熙(イ・ゴンヒ)委員が不参加となり、文大成(ムン・デソン)選手委員だけが出席し、スポーツの外交舞台でも、韓国の存在感は微々たるものだった。

08年8月、中国北京五輪の際、当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領は、開会式に出席した。その直後の8月末、胡主席はソウルを訪れ、韓中首脳会談を行い、両国の戦略的協力パートナー関係を、全面的に推進することに合意した。今回、朴大統領が直接出向くのが難しかったなら、プーチン大統領と近い李前大統領や鄭烘原(チョン・ホンウォン)首相を、代わりに送ることもできたはずだ。李前大統領は当選者時代、特使として朴槿恵元ハンナラ党代表を、中国に送った経緯がある。