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米裁判所「NSAの通話記録収集は違憲」

米裁判所「NSAの通話記録収集は違憲」

Posted December. 18, 2013 03:23,   

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米裁判所は16日(現地時間)、国家安保局(NSA)の無差別的携帯電話の通話記録の情報収集は、憲法に反しており、直ちに中止し、資料を破棄すべきだという判決を下した。

これは今年6月、中央情報局(CIA)の元職員のエドワード・スノーデンが暴露したNSAによる大量情報収集について、米裁判所が初めて違法性を認めたことであり、不当な家宅捜索より、個人の自由を積極的に保護した記念碑的判決と評価される。今後、NSAの情報収集活動に、相当打撃を与えるものと見られる。

米連邦1審裁判所のワシントンDC地方裁判所のリチャード・リアン裁判官は同日、市民団体「フリーダムウォッチ」の設立者であるラリー・クレーマンやチャールズ・ストレンジが、「NSAによる無差別的情報収集は、国民のプライバシー権利を侵害しており、中止すべきだ」とし、バラク・オバマ米大統領や政府を相手に起こした訴訟で、原告勝訴の判決を下した。しかし、裁判部は、この事案が国家安保に及ぼす影響や憲法関連判決の特殊性を考慮し、「上級裁判所の最終的決定が出るまで、中止命令の履行を見合わせる」と明らかにした。

米法務部は判決直後、「NSA情報収集活動の適法性は、すでにほかの裁判部(海外情報監視裁判所)が認めている」とし、控訴する方針を明らかにした。

裁判部は判決文で、「NSAの情報収集は、市民への不当な家宅捜索を禁じた米修正憲法第4条に反している」とし、「今回の事件は、政府が司法的承認無しに、市民個々人を相手に体系的で先端的な技術を動員し、情報を収集したことであり、これよりひどい無差別的かつ任意的なプライバシーの侵害など想像できない」と指摘した。