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北朝鮮「非核化の事前措置は蜃気楼」

Posted November. 12, 2013 03:37,   

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6者協議の再開をめぐって韓半島の周辺国が活発に接触する中、北朝鮮が米国の北朝鮮制裁と非核化の事前措置の要求を非難している。

北朝鮮の労働新聞は11日、「事前措置とは蜃気楼も同然だ」と題する論評で、「我々の返答は、米国は私たちから事前措置が得られると期待するなということだ」と明らかにした。これは、最近韓国と米国が6者協議再開の前に北朝鮮が非核化事前措置を取る必要があることを再確認したことに対する反論だ。

さらに同紙は、「我々が急ぐことはなく、恐れることもない」とし、「米国が対朝鮮敵対政策の撤回を行動で見せない限り、私たちが非核化事前措置を取ることは夢にもないだろう」と付け加えた。

北朝鮮は、中国側6者協議首席代表である武大偉・韓半島事務特別代表の訪朝(4日から8日)後、米国などの北朝鮮制裁に対する非難を続けてきた。労働新聞は10日、国連が先月末に「米国がキューバに下した禁輸措置に反対する決議案」を通過させたことを取り上げ、「米国は腐りきった制裁の罠を捨てるべきだ」と主張した。

北朝鮮のこのような動きは、周辺国の6者協議再開努力を認識し、事前に交渉の主導権を握ろうという意図と見える。武代表は今回の訪朝で、6者協議再開に向けた米国との仲裁案で北朝鮮を説得したという。北朝鮮も、制裁の緩和を望んでおり、中国からの圧力も強く受けているため、6者協議を無条件に反対することは難しい状況だ。このため、北朝鮮が会談再開の前に北朝鮮制裁を非難することで「価値引き上げ」に出たと、北朝鮮問題の専門家たちは分析する。