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金正恩氏の側近が羅先市委員長に、世襲の地盤固めか

金正恩氏の側近が羅先市委員長に、世襲の地盤固めか

Posted February. 14, 2011 09:54,   

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北朝鮮が、昨年末に解任された金秀烈(キム・スヨル)前羅先(ラソン)特別市人民委員長(韓国の市長)の後任に、最近、チョ・ジョンホ貿易省副長官を任命したことが分かった。チョ新任委員長は、金正日(キム・ジョンイル)総書記の後継者である金正恩(キム・ジョンウン)氏の支持グループの一員で、北朝鮮の新経済政策の樹立に関与してきたという。

北朝鮮事情に詳しい情報筋は13日、「金前委員長が外資誘致の実績低調などを理由に更迭された後、しばらく空席だった席に、チョ・ジョンホ副首相が起用された」とし、「チョ委員長は、羅先市党責任秘書のイム・ギョンマン前貿易相と共に仕事をした経験があり、息がうまく合うだろう」と伝えた。

北朝鮮が、金正恩後継グループの実力者を経済の要衝地に派遣したことは、短期間の経済成果をもとに金正恩後継の地盤を確立するという意味に読める。同筋は、「北朝鮮が後継構図の確立に邁進する時期に、金正恩氏の後見人を置いたことを注目しなければならない。チョ委員長は英語が堪能で、外国の企業を相手に投資誘致活動が活発になるものとみられる」と明らかにした。

北朝鮮は、昨年、金正恩氏を後継者に前面に出して以降、初めて迎える金正日総書記の今年の誕生日(2月16日)には、金正恩後継を出さない方向で静かに行うだろうと専門家らは見通した。金正恩氏を前面に出せば、金総書記のレイムダック現象が起こる可能性があるためだ。北朝鮮は最近、金正恩氏を象徴する「大将福」という宣伝用語を公共の場所に貼りつけたり、称賛の歌「パルコルム(足取り)」を各種公演に含めるなど、後継作業の幅を広げてきた。

北朝鮮は、いわゆる「節目の年」である金総書記の来年70才の誕生日を盛大に行うものとみられる。特に来年は、金日成(キム・イルソン)主席の100回目の誕生日(太陽節・4月15日)とも重なり、誕生日の行事は、強盛大国の宣言と後継作業の仕上げを祝う形で進められる可能性が高い。

いっぽう、北朝鮮当局が、今年の金総書記の誕生日に合わせて、住民の不満を和らげるためにどれだけ多くの食糧を提供できるか注目されている。専門家らは、南北対話が決裂したうえ、国際社会の対北朝鮮制裁で支援が途絶えており、食糧は十分に提供されないだろうと予想している。



spear@donga.com