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フォーク歌手、楊姫銀のドラマコンサート

フォーク歌手、楊姫銀のドラマコンサート

Posted May. 03, 2004 22:33,   

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「大学時代、姉(楊姫銀、ヤン・ヒウン)のあだ名は『(バス)回数券とラーメン』だったんです。大学の正門の前に待ち構えていては、顔見知りの人が通りかかると『回数券1枚ちょうだい』か『ラーメン一杯おごってちょうだい』と言ったものでした。さて、ここでクイズです。1970年代初めの回数券とラーメンの値段はいくらだったでしょうか」

楊姫銀の妹、姫瓊(ヒギョン)の質問に、客席のあちこちから答えが飛び出してくる。当時、回数券は8ウォンで、ラーメンは10ウォンだった。楊姫瓊は「今では、ラーメンよりバス料金の方が高くなった」として、隔世の感を語る。

16日まで、ソウル瑞草区瑞草洞(ソチョグ・ソチョドン)所在のハンジョン・アートセンターで開かれる「楊姫銀33年ドラマコンサート、いつでも春の日」で、楊姫銀・姫瓊姉妹は、プライベートな日常と過去の記憶をドラマタイプで語り、歌う。姉は歌い、妹はテレビの報道番組の形式を借りて「歌手の姉」を評したり、姉を真似たりする。さらに楊姫銀は、フォークギターを抱えて歌っていたスタイルから離れ、様々なステージ演出を試みては、もう一歩ファンに近づいた。

客席を埋めた800人あまりの中年観客は、楊姫銀姉妹の思い出話にうなずきながら、共感を示した。

女性客のヤン・インスクさんは「楊姫銀姉妹が家で飼っていた犬の『白狗(ぺック)』や、20代の頃の楊姫瓊の舞台衣装がジーンズにゴムの靴だったという話をした時、私の心の片隅に潜んでいた70年代の思い出がよみがえった」と語った。

楊姫銀は「森」をはじめ「白狗」「小さな池」「結ばれぬ愛」「君がいるから」「寒渓嶺(ハンゲリョン)」「白い木蓮」など、およそ20曲を歌った。コンサートのフィナーレでは、楊姫瓊が「愛するお姉さんへ」を、観客とともに歌う場面もあった。

楊姫銀は「子どもの頃から私は歌い、姫瓊は私の傍で独り言を言いながら遊んでいた」として「いつか年を取ったら、この様なコンサートをしてみようと話していたが、ようやく実現した」と語った。公演は4日、11日午後3時。平日と土曜日は午後8時、日曜と公休日は午後5時。6万〜7万ウォン。02—1544—0737。



金善宇 sublime@donga.com