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在位25周年迎える法王 健康異常説で注目集める後継体制

在位25周年迎える法王 健康異常説で注目集める後継体制

Posted October. 15, 2003 23:29,   

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法王ヨハネ・パウロ2世(83)が16日で在位25周年の「銀慶祝」を迎える。

しかし、全世界で祝賀ムードよりは「健康異常説」の絶えない法王の後継者とカトリック教会の未来に関心が集まっている。

▲法王は社会主義者?〓ヨハネ・パウロ2世は、歴代のどの法王より一般人と触れ合う機会をよく作るなど、カトリック教の裾野を広げるのに寄与したという評価を受ける。しかし、そのために法王は81年、ローマの聖ベドロ広場で暗殺犯からの攻撃を受けた。

法王は東ヨーロッパ社会主義政権に反対した経歴があるにもかかわらず、人権と宗教の自由、労働者の権益保護のため、先頭に立って戦ってきたため、「社会主義者法王」とも呼ばれた。

彼はプロテスタントの教会とイスラム寺院で史上初めて演説するなど、宗教間の融合に取り組んできたが、肝心のカトリック界の最悪の分裂を主導した張本人だという非難の声もある。

彼は堕胎、避妊、婚前交渉、離婚、同性愛などに反対して、伝統的な家族価値の守護のため「不屈の闘争」を繰り広げてきており、女性司祭の進出も防いだ。教会に対する服従を強調して、教理守護機構の信仰教理聖省を設置した。

そのため、先進国中心の進歩的な聖職者は法王が権限を振るいすぎていると批判して、教会の保守化は信徒たちの教会離れにつながりかねないと懸念してきた。

現在の次期法王選挙人団の95%はヨハネ・パウロ2世が直接選んだ。さらに、法王の死後、彼を聖人として推戴する可能性が高いため、しばらくの間カトリック界は「ヨハネ・パウロ2世」の影響力から抜け出せないものとみられる。

▲次期法王は?〓法王は数年間、パーキンス病と関節炎を患ってきており、最近は腎臓の透析説まで取りざたされている。しかし、法王庁は「健康悪化への憂慮はあるが、退陣についてはまったく触れていない」と釘を刺している。

教会法上、法王が職務遂行不可能になったとき、法王をかえる条項はない。法王が無能力になれば、特定の人に権限を代わりに行使してもらうことはできるが、法王自身が健康な状態で決定を下してこそ有効となる。一時、法王がこのような内容の手紙を書いているという観測も出た。

カトリック界は21日に開かれる枢機卿会議で、次期法王の輪郭がみえてくるだろうと予想している。法王選出権を持つ枢機卿は135人。ヨーロッパ出身が49%で一番多く△北米10%△中南米18%△アジア・オセアニア13%△アフリカ10%だ。

一部には、イタリア人の法王を選ぶ伝統に戻るべきだという主張がある。ヨハネ・パウロ2世は455年ぶりに出た非イタリア出身の法王だ。



havefun@donga.com