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女性ロッカーの突風 マヤとは何者?

Posted May. 25, 2003 21:48,   

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新人女性ロッカーのマヤ(24、本名金ヨンチェ、写真)がロック界の期待株として急浮上している。2ヵ月前に発表したデビュー・レコードの発売数が10万枚に迫った。新人としては「ビッグヒット」だと言えるだろう。

彼女は、大学のフェスティバル・シーズンである今月、ほぼ毎日のように舞台に立っている。すでに地方を含めて、約20の大学の舞台に立っており、今週末だけでも4大学の舞台に立った。連日の強行軍で声がしゃがれるほどだ。

最近、人気を集めているヒット曲は「つつじの花(チンダルレコッ)」。金素月(キム・ソウォル)詩人の詩をロックで歌ったこの曲は、恨(ハン)の情緒を強烈なロックにのせて感情の対立を図ったアイディアが奇抜な歌だ。後半部でのマヤの強烈なロック発声は、積み重ねられてきた恨を一気に吹っ飛ばすような気がする。

マヤはとくに「帰ってよ」「パンドラの箱」「幻聴」「風」などの収録曲を通じて多様なロックを披露している。タイトル曲としてリリースした「グッデイ・アンド・グッバイ」では典型的なロックバラードを披露し、「帰ってよ」では可愛いボーカルでリズミカルに歌った。「パンドラの箱」ではいたずらっ子のようなボーカルを披露し、「風」では心地よいムードと強い余韻を残した。

マヤがこのように優れた歌唱力と曲の解釈力を備えていると評価されるのは、長い間にわたる練習のおかげだ。大学(ソウル芸術大学)時代、企画会社に抜擢されて4年間練習を重ねながら、歌手の李ヒョンウ、JK、金ドンウクの舞台に立って声を鍛えた。マヤは「長きにわたる準備だけが生き残れるカギだという言葉が、歌謡界でも当てはまる」と話した。

なぜロックをやるのかという点については依然として悩んでいる。マヤは「まだ若いし、ファンたちに強力にアピールできるという点がロックの魅力であるが、一生ロックをやっていくかはまだ未知数」と言い、「ロックは自由な音楽であり、私は自由人のイメージとしてファンたちの心に焼き付けられたい」と語った。

歌謡界ではマヤの人気が女性ロッカーの復活につながるか注目している。とくに、最近ライブ公演など「声の回復」が大きな流れになっていることを考えれば、マヤの人気が後の突風をもたらす可能性が高い。

彼女は6月12日から15日までソウルライブ劇場でデビュー後初のソロ公演を行う。彼女は「ロッカーとは思えないユニークなイベントも準備している」と話した。



heo@donga.com